漢方の勉強ばかりではつまらないとの声がありましたので、
たまには、症例発表をしたいと思います。
60代男性の漢方相談。
症状は、胃の痛み、口内炎、口の渇き、味覚異常、舌の痛みがあるという。
いつごろからか聞いてみると、ピロリ菌の除去の治療を受けたころからという。
「下痢はしませんでしたか?」・・・
「そういえば胃が痛くなる前に酷い下痢をした」というのです。
これは、ピロリ菌の除去の薬の副作用かな?
とりあえず、半夏瀉心湯を飲んでもらうことに。
味は、しない。というのですが、口喝と舌の痛みが取れませんでした。
他の薬は飲んでないか確認すると、血圧、糖尿、前立腺の薬を飲んでいるという。
外仕事をしていることから汗は、かいているのですが、
小便も頻繁に出るというのです。
そこで白虎加人参湯を飲んでもらうことに。
すると、口喝は、取れたものの舌の痛みは取れず。
そこで質問・・・「麺類と濃い味が好き?」「はい!」
これで何とかなるかもと思い、ある漢方を一服。2
どうやら当たったようで、口喝も更に取れ舌先痛みも消失!
3種類の慢性病の薬とピロリ菌の除去薬が引き金になっての症状だったようです。
ピロリ菌の除去の後、胃がおかしくなり、2年間病院に通っても治らず、
漢方で半年がかりで治した人もいます。
ピロリ菌の除去は、良く考えたほうがよいかもしれません。