昨日の嘔吐下痢の話のつづき。
胃腸炎の症状は、風邪も含めて、下痢が一番多い。
その下痢も、一回出てもまた行きたくなり、何度も下痢します。
そんなときに使う漢方は、黄芩湯が有名。
しかし、このときに吐き気を伴う場合は、少し考慮したいことが。
以前、吐き気と下痢の人にいきなり、黄芩湯を飲ませたら、
すぐさま、吐いてしまったことがあります。
その経験から、吐き気がある場合は、まず吐き気を治すことを優先。
そのあとでどのような症状が残るかです。
今回も五苓散で吐き気の改善を最優先したわけです。
その後、食欲もないので桂枝湯、つづいて小柴胡湯という順番を
考えていたのですが、膵臓部の痛みがヒントになり、
時間もなかったので、柴胡桂枝湯で解決したのです。
漢方に詳しい人であれば、「同じじゃん!」と思うかもしれません。
しかし、実際には、別々に飲ませた方が良い場合のほうが良い時もあります。