瘀血に使う生薬3 当帰 

当帰の主作用・・・血行促進、月経調整、子宮筋痙攣や収縮の緩和

局所だけでなく、神経系、自律神経系や内分泌系にも作用します。

お腹を温め、四肢末梢に作用して動脈の血行を良くして痛みを取ります。

また、閉塞性血栓血管炎、糖尿病性壊疽の疼痛にも使います(当帰四逆湯)。

当帰の油分は、腸内に水分を集めて大便を軟らかくします(潤腸湯)。

ほかには膿を排泄や、潰瘍の治癒を促進します(千金内托散)。

当帰は、牡丹皮が体力がある人に使う生薬に対して

体力がない人に使うことが出来ます。

体力があるかないかの見極めが重要になります。

ポイントは、貧血があるかどうか、

検査数値にあらわれない貧血もあります。

めまい、立ちくらみ、急な汗、動悸、胸騒ぎ、急な不安感、

ホットフラッシュなどがあるかどうか。

つまり、貧血していて欝血があるときに使います。

わかりやすいのが、生理前後の不調です。

当帰は、血行不良だけでなく造血作用もあります。