発熱時、体温が急激に上がる時は、悪寒を感じます。
たとえ熱があっても漢方では“寒”ととらえ、
カラダを温める治療をします。
寒の状態では、水枕や熱さましのシートで冷やすことを患者は嫌います。
カラダを温める漢方を飲んで、湯たんぽなどで足元を温めます。
しかし、西洋医学では、熱が上がった時には解熱剤で冷やそうとします。
では、漢方では、消炎鎮痛はしないのか?
答えは、します。
悪寒がなくなり、カラダが熱く感じられ、布団を足で蹴飛ばしたり、
衣服を脱ぎたがるときは、“熱”ととらえ、清熱剤を使います。
この時期には、冷やすと気持ちよくなる(陽明病)。
この時期は、石膏や知母の入った漢方を使います。
熱があっても寒の時は、解熱剤を使わないほうが
病気の治りがよくなることをお忘れなく。