陽病と陰病2 虚実とあわせると・・・

では、虚実と陰陽というものがどういうものか?

ここが漢方を理解するのに大切です。

わかっていそうでわからないところで私も悩みます。

私たちの体内の各所にエネルギーなるものが各細胞あるいは肝臓に貯えられます。

このエネルギーをたくさん貯えている人を実、エネルギーが少ない人を虚と

言う表現で分けています。

これは、太っている、やせているとは違います。

陽病というと実の人しかならないと思われがちですが、

虚の人も持っているエネルギーが余分に使われ過ぎて亢進します。

逆も真なりで、陰病も実の人もなりうるのです。

つまり、エネルギーの多少にかかわらず、新陳代謝機能が亢進すれば、

陽病、低下すれば陰病ということです。