70歳女性の首筋の張りの漢方相談。
ほかには、手足の引きつれ、腰と膝の痛み、坐骨神経痛などの症状があるという。
5年ほど前から病院で補中益氣湯を飲んでいるとのこと。
今年の1月より血圧も上がり降圧剤も飲んでいるとのこと。
生活習慣は、毎晩缶ビール500mlを2本飲んだあとに焼酎を2杯飲むという。
70歳でそれだけ毎日飲めるということはかなり肝臓が強いようです。
しかし、強いがゆえに肝臓の弱りが、筋腱に症状をもたらしていると思われます。
油ものを食べてもたれがないか聞いてみると、やはりすぐに胃もたれするという。
それを証明するかのようにコレステロールも高いという。
となるとなぜ病院は5年もの間、補中益氣湯を出し続けていたか不思議。
ようするにこの漢方は、この人に合っていないということ。
私がこの漢方を出していたら1週間で私のところにはこなくなってしまうでしょう!
それだけ病院が出すものは間違いないと思い込んでいる人が多いのは羨ましい限り。
そこで本題、これだけアルコールを毎日飲んでいるということは、
血液が汚れ熱を持っていると考えます。
そして、首筋が張り、血流が悪くなり、高血圧にもなっているのです。
そこで血液の熱をとり、血流をよくする漢方を一服してもらうと、
10分ぐらいで首筋の張りは、改善。
次回は、コレステロールが下がっていく漢方を見つけるつもりです。