水毒によるめまいを改善する漢方は、
苓桂朮甘湯、真武湯、沢瀉湯などがあります。
では、どのように使い分けるか?
○苓桂朮甘湯
急に頭を動かしたり、立ち上がったときに起こるめまい。
余分な水を抱えているため、光がまぶしかったり、ドライアイ、
動悸、息切れ、小便が出にくいという
症状も伴うこともあります。
○真武湯
椅子に掛けていてもグラグラしたり、歩いていても、
よろけたり、足が地についていないような状態です。
胃腸が弱いタイプで小便が出にくい人です。
とにかく目を閉じて横になっていたいと思ったら真武湯です。
苓桂朮甘湯は、頭部に水が溜った状態、
真武湯は、カラダ全体に水に浸かった状態です。
○沢瀉湯
どんなタイプにも使える漢方。
特に急性期によく効くといわれています。
めまいの特徴は、目が回るという表現をします。
寝ていても目が回る状態です。
口が渇いて水分をとるタイプの五苓散、
冷えとむくみを訴える当帰芍薬散なども沢瀉湯が含まれています。
ほかにもめまいに効く漢方はありますが、
このような状態にならないように自分に合ったベースになる
漢方を選ぶことが大切になります。