30代半ば女性の左肩コリの漢方相談。
高校のときから左肩が痛いというのです。
ということは、約20年の間苦しんでいるということに。
左肩は、得意なのですぐに解決すると思っていましたが、
1週間後に来店され、まったく効果なし。
小青龍湯で少しは、楽になるのですが、スグに痛くなってしまうとのこと。
どうも神様は、私に試練を与えるのが好きなようです。
というより「もっと勉強して精進しなさい!」とでも言っているようにも思えます。
前回真武湯で動き、小青龍湯で痛みが楽になったのですが、帰るときに
再び痛くなってきた!といっていたので嫌な予感はしていたのです。
こんな予感は、当たらないでほしいものですが、
そうは問屋は卸さないと言わんばかり。
さて、どうしょうと困りましたが、もう一度一から質問をしてみることに。
「もしかして痛重いですか?」・・・「そういわれれば?」
「だる重(だるおも)」というアリナミンのCMがありましたが
この人の場合は痛いだけでなく重い、すなわち「痛重(いたおも)」・・・私の造語。
私たちが発する言葉は、心身の状態をいがいと正確に表現するものです。
だる重=だるくて重いのか?痛重=痛くて重いのか?
似ているようで似ていなく、まったく漢方も変わってくるものです。
痛いくて重いということは、使い過ぎ、
またはコリをずっとほっといて固まってしまい、
重くなってしまったのだと判断して、重いときによく使う漢方を飲んでもらう。61
すると、他の漢方では、反応しなかった反応があったので、当たりと確信。
案の定、左肩は、楽になり、時間がたっても戻りませんでした。
おそらく、高校時代でしたら小青龍湯で解決したものが、20年もの年月と
ともに変化してしまったのでしょう!