生薬
酸棗仁、知母、川芎、茯苓、甘草、以上5味。
効能・効果
心身が疲れ弱って眠れないもの。
疲労性の不眠。
主薬は酸棗仁。酸棗仁は中枢神経を抑制して鎮静作用が持続します。
知母にもやや鎮静作用があり、酸棗仁と合わせると
大脳の興奮がおさまるのでよく寝られるという。
川芎も鎮静、茯苓の精神安定作用がさらに入っています。
疲れは精神疲労で、他の症状はこれといってないときの不眠。
不眠だけでなく、神経衰弱、心気亢進症、めまい、多夢、
驚きやすく神経過敏症などにも使います。
柴胡加竜骨牡蠣湯の不眠に似ていますが、酸棗仁湯の場合は、
本来、疲れやすい体質で貧血傾向にある体質に合うようです。