陽病と陰病5 熱の見分けは・・・

何が必要熱で何が不必要熱なのか?

それを見分ける方法は・・・

不必要熱は、本能でその熱を発散しようとします。

必要熱は、発散を嫌い、温存しようとします。

簡単にいうと、冷やすと心地よいか、温めると気持ちよいかです。

不必要熱は、熱を取り除いてやる、必要熱は、熱を与えてやるということ。

つまり、陽病は、熱の症状、陰病は、寒の症状と考えると

わかりやすいと思います。

もし、病状が陽病なのか陰病なのか判断がつかない場合は、

陰病として漢方を選びます。

また、虚実がわからない場合も、虚の薬方からが治療の鉄則といえます。

風邪で例えると、桂枝湯か麻黄湯、どちらかわからないときは、

桂枝湯から飲ませて様子をみることです。

逆に桂枝湯の人に麻黄湯から先の飲ませると、治りが悪くなります。