厥陰病  心臓が・・・

厥陰病とは、どのような状態か?

この段階になると心臓が衰弱している状態。

すると心臓からと遠い部分。

つまり、手足が冷え、さらに心臓に負荷がかかり、

至っては心臓に痛みが走るような状態にもなってきます。

心臓の衰弱→手足の末端まで血液がいかなくなる→末端の冷え

→心臓にムチを打つ→心臓に痛みが走る。

手足から逆に冷えてくる状態を漢方では「厥逆」または「厥冷」ともいいます。

このような状態には、心臓を復活させるのに附子を使います。

また、毛細血管に対して血液の供給量を復活させる賦活剤が乾姜です。

厥陰病につかう処方は、附子、乾姜の入っているものを使います。

例外として覚えて欲しいのが人参湯。

太陰病としては、人参を主として使うときは太陰病。

乾姜を主として使う場合は、厥陰病にも使うことがあります。

人参湯を太陰病に使うのか厥陰病に使うか幅が広いのも漢方の妙味のひとつです。