下剤のなかに大黄と芒硝があります。
大黄は、腸を刺激し、蠕動運動が盛んになって、
無理やり大便を出します。
もし、体力がない時、弱っているときに使うと、無理やり出すことで
様々な苦情が出てきますので、体力がある人に良く使います。
では、体力があるなし、見分け方は?
便秘で「のぼせ」が、強いか?弱いのか?
体力のない人は、時に一週間便秘をしても「のぼせ」が弱く、
体力のある人は、「のぼせ」が強く出ます。
のぼせが強い人に大黄を使うと、「のぼせ」も取れ、スッキリします。
しかし、1週間もでないで便が硬いときに大黄で無理やり出すと、
腸壁を傷つけることになるので、便を軟らかくする芒硝も使います。
芒硝は、硫酸マグネシウムです。
お水とたっぷり飲むことで、便を軟らかくします。
芒硝が入った漢方を飲む時には、必ずお水をたっぷり飲むことが大切。
大黄、芒硝の入った漢方は、桃核承気湯、大黄牡丹皮湯、
調胃承気湯、大承気湯などがあります。