先日、40代女性の風邪の漢方相談。
風邪なので葛根湯をください!と来店。
店内に入ってきた瞬間、桂枝湯系の相談かな?と思ったくらいでした。
そこで、葛根湯?と言われたので、ちよっと待ったをかけたのです。
「葛根湯の症状ではないですよ!」と一言。
するとなんで素直に葛根湯を出してくれないの!とばかりの顔。
「葛根湯は、汗っかきでなく、食欲がある人の風邪に使うのですよ!」と説明。
「知り合いに葛根湯がいいといわれたので」・・・そういうこと。
ようやく漢方相談開始。
症状は、食欲がなく、食べると気持ち悪く、頭痛がするとのこと。
そこで汗かき、食欲なしの風邪によく使う桂枝湯一服。
すると、「あれっ?」・・・「どうしましたか?」と聞くと(心の中で効いたと確信)
「だって頭痛くないんだもの、そんなに早く効くの?」
漢方は、長く飲まなくては効かないという先入観のほうが強いようで、
みなさん、効いているという現状を認めたくないようです。
桂枝湯は、風邪だけでなく、夏の食べられないときの滋養強壮としても
良く使うのですよと説明。
桂枝湯に限らず自分にあった漢方は、
その人にとっての栄養ドリンクともいえます。