サルコペニア 寝たきりの入り口?

サルコペニアは、Sarco=筋肉、Penia=喪失という意味。

加齢や生活習慣などによって、筋肉量が急激に減少してしまう病気。

以下の項目3つ以上は当てはまれば危険信号。

□出かけるのがおっくう

□食欲がなく、やせてきた

□なかなか疲れがとれない

□力が入らなくなってきた

□歩くのが遅くなってきた

そのほか食べ物がかみ切れない、ペットボトルの蓋が開けられない、

青信号で渡りきれないなど・・・

筋肉量は、20代と70代では、30~40%減少すると言われています。

筋肉量の減少は、寝たきり生活の危険度がアップします。

予防のポイントは、筋肉量を増やすこと。

そのためには、良質なタンパク質とビタミン、ミネラルが必須。

そして、筋肉量の減少を防ぐには、やはり正しい運動が大切です。

いくら良いものをとっても動かなくては筋肉は減ってしまいます。

 

婦人病 まとめ3 満腹睡眠が・・・

朝スッキリと起きられない、午前中だるい、むくみ、

頭痛、腰痛、神経痛などの原因は?

仙腸関節が締まりきらないのが原因。なぜか?

夜遅くの食事、食べ過ぎ、飲み過ぎなどが原因で空腹睡眠ができていないからです。

空腹睡眠ができていないと細胞の修復もできないから。

と同時に婦人科系の病気だけでなく様々な病気の原因のひとつになります。

さらに生理がある女性は、排卵と同時に片側の腸骨が開いていき、

生理が始まると両方開きます。そして終わるとまた締まってくるわけです。

婦人科系やPMSなどの症状は、仙腸関節がスムーズに開閉しない場合に起こります。

これは、夜遅く食べ過ぎ飲み過ぎに加え甘いもの、味の濃いものの取り過ぎ、

パソコン、スマホ、テレビなどの見すぎなどが原因となります。

仙腸関節の開閉が肩甲骨、頭蓋骨の締まりと連動しているので

頭痛、肩こり、腰痛など痛みが起きます。

対策は、空腹睡眠をすること、甘いものを控え、

ブルーライトの見すぎに注意することです。

婦人病 まとめ2 骨盤が・・・

婦人科系の症状は・・・

頭痛、生理痛、イライラ、うつ、だるさ、腰痛、股関節痛、むくみ

情緒不安、過食、拒食、嘔吐などなど様々。

これを整体的にみると何が関係しているのか?

おおもとの原因は、骨盤の開閉が関係しています。

骨盤の作りから・・・

仙骨と腸骨からできています。

仙骨は、背骨の土台となっていて、建物で例えると基礎の部分です。

その仙骨がグラグラしないようにしているのが腸骨。

仙骨と腸骨を万力のように圧をかけているのが“仙腸関節”。

この仙腸関節がわずかながら常に動いています。

例えば、夕方になると仙腸関節が副交感神経の働きによって

弛んで骨盤が開いてきます。

弛んだことにより、器が大きくなり、食欲も増します。

ゆえに夜の方がたくさん食べられるわけです。

そして、明け方になると弛んだ仙腸関節が今度締まりだします。

締まりきると目かスッキリと覚めるわけです。

婦人病 まとめ1 胃腸と肝臓は・・・

生理不順、生理痛、PMS、更年期障害などの婦人病のまとめ。

まず、氣・血・水の不調は、何か?

ホルモンバランスと自律神経系の不調は、何か?

五臓六腑のどこに不調があるか?

そのなかでも見落としがちなのが、脾=胃腸です。

胃腸の弱りに気がつかない人もいるからです。

その場合、胃腸を整えてからでないとうまくいかないからです。

胃腸が弱っている場合、いくら血を作ったり、

瘀血を取り除く漢方を入れてもうまくいきません。

ほかには、肝臓の弱りがある場合も同様です。

門脈に欝血がある場合や肝臓部に炎症があって欝血がある場合は、

それらの欝血をとるような柴胡剤が必要となります。

例えば、貧血者で胃腸が弱く働きが弱い人は、四物湯系の漢方に

人参、甘草を足したり、さらに肝臓部に問題があれば、

柴胡剤のなかでも柴胡桂枝乾姜湯を一番手に考えていきます。

PMS(月経前症候群)6 自律神経とホルモンバランス・・・

PMS(月経前症候群)を、氣・血・水でみてきました。

しかし、それだけでは不十分で、ホルモンバランスと自律神経から

考えていくことも大切です。

ホルモンバランスと自律神経は、密接な関係があり、どちらかが

異常をきたしても双方に影響をしあいます。

ホルモンバランスは、血とも関係していますが、そのほかに

器質的に異常がある場合にも乱れます。

逆も真になりで自律神経系の異常からホルモンバランスが乱れることも

あるから注意が必要です。

自律神経系の乱れは、主に氣にあらわれます。

ホルモンバランスによく使う漢方では、血に使う漢方と重複します。

≪自律神経系によく使う漢方≫

1桂枝加竜骨牡蠣湯・・・イライラ、下痢、頭痛、眼精疲労、不眠など。

2柴胡加竜骨牡蠣湯・・・イライラ、便秘、頭痛、肩甲骨のコリ、不眠など。

3甘麦大棗湯・・・・・・ヒステリー、胸騒ぎ、過食、動悸など。

4苓桂味甘湯・・・・・・しめつけ感、頭痛、閉塞感、動悸など

5苓桂甘棗湯・・・・・・胸騒ぎ、動悸、汗、頭痛、動悸、肩こりなど。

これらの漢方だけでなく、氣・血・水に使う漢方との併用が必要です。

PMS(月経前症候群)5 水の状態は? 

最後に水滞について・・・

排卵をすることでホルモン量が変化します。

そのときに体内に水分を貯留されることから水滞が加わることがあります。

また、排卵をすると片側の仙腸関節が弛むことで肩甲骨、頭蓋骨も

弛んできます。

そのときに体内の余分な水が入ってくることで、頭痛、めまい、

嘔吐、カラダの重だるさなどの不快症状が現れます。

どの場所でも、“重い”と感じることがあれば水滞を考えてみます。

≪水滞に使う漢方≫

1当帰芍薬散・・・・頭重感、めまい、冷え、むくみ、肩こりなど。

2五苓散・・・・・・頭痛、むくみ、皮膚のほてり、口喝など(合四物湯もあり)。

3苓桂朮甘湯・・・・めまい、ドライアイ、頭帽感など。(合四物湯もあり)。

4半夏白朮天麻湯・・頭痛、めまいなど。

5当帰四逆加呉茱萸生姜湯・頭痛、冷え、腹痛、股関節の痛みなど。

6呉茱萸湯・・・・・頭痛、吐き気、ゲップ、みぞおちの痞えなど。

PMS(月経前症候群)4 血の状態は? 

次に血の状態について考えます。

瘀血があるのか?血が不足しているのか?

または、血虚と瘀血の両方なのか?を考えます。

瘀血の症状としては、主に肩こり、のぼせ、腹痛など。

≪瘀血に使う代表漢方≫

1桂枝茯苓丸・・・肩こり、のぼせ、生理痛、腹満、イライラなど。

2桃核承気湯・・・便秘、のぼせ、肩こり、腰痛など。

3当帰建中湯・・・下半身の冷え、腹痛、頭痛、吐き気など。

≪血虚に使う代表漢方≫

1四物湯・・・めまい、貧血、立ちくらみなど。

2十全大補湯・・・気虚を伴う貧血症や白血球減少症など。

3当帰芍薬散・・・頭痛、生理痛、めまい、嘔吐、水滞による冷えとむくみなど。

当帰芍薬散は、水滞のところでも出てきます。

≪瘀血と血虚の両方に使う漢方≫

瘀血に使う漢方に当帰芍薬散を合わせます。

その中でも桂枝茯苓丸との組み合わせが良く使います。

その場合、朝は、当帰芍薬散、夕方からよるは桂枝茯苓丸と

いうように時間帯でも漢方を変える場合もあります。

 

PMS(月経前症候群)3 まずは氣から・・・

PMS(月経前症候群)の治療を考えた場合、

まずは、氣の異常から治していきます。

氣?イライラやうつな気分は、氣の不足、氣の停滞や氣うつが原因です。

氣がスムーズに流れていかないことには、血や水もうまく流れません。

≪氣の異常に使う漢方≫

1半夏厚朴湯・・・不安や心配不安などの精神症状に使います。

2香蘇散・・・・・半夏厚朴湯よりも氣が落ちてしまった時に使います。

3補中益気湯・・・だるさ、眠気、下痢、神経過敏に使います。

4加味逍遥散・・・気血両虚でイライラがあるときに使います。

5抑肝散香陳皮半夏・・イライラ、眠気、逆上、腹痛などに使います。

このなかで一番使われるのが半夏厚朴湯です。

この漢方は、氣うつや気滞に対応していています。

七情(怒・喜・思・悲・恐・驚の七つの感情変化)の氣を治すため、

四七湯(ししちとう)とか大七氣湯(だいしちきとう)ともいわれています。

心配事、不安が多いご時世なので時代にあった漢方ともいえます。

PMS(月経前症候群)2 漢方では・・・

PMS(月経前症候群)は、月経のある女性の2~5割にみられます。

しかし、西洋医学では、原因がわからないため治療が難しいのが現状。

漢方では、卵巣から分泌されるホルモン変化と

その人の体質やそのときどきの体調が原因なので得意とする分野でもあります。

氣・血・水のバランスの乱れをみます。

1瘀血・血虚・・・子宮内膜や骨盤内の血流循環の変化するために起こります。

2水毒・・・月経の2週間前からホルモン量の変化で体内に水を溜めこみます。

3氣・・・これら血・水の陰の異常が氣の異常となります。

また、五臓では・・・

腎・・・子宮の発達を促す。

脾・・・消化吸収や免疫力に影響します。

肝・・・内分泌、自律神経系に影響します。

このように五臓の不調で生理のリズムが狂い、様々な症状を生じます。

PMS(月経前症候群) どんな症状?

PMSとは・・・

生理前におこる心とカラダの不調のこと。

生理前におこり生理が終ると消える不快症状で3か月以上、

日常の生活に支障起こす場合、PMSと診断されます。

では、どんな症状・・・

≪こころの症状≫

イライラ、感情の揺れ幅が大きくなる、気分が落ち込む、

集中力低下、無気力など。

≪カラダの症状≫

だるさ、食欲増進、頭痛、便秘、下痢、むくみ、

吹き出物、ニキビ、肌荒れ、胸の張り、眠気など。

これらPMSの症状は、更年期障害と似ていますが、異なり

20代から30代に多く見られます。