風邪で食欲がなく汗がかきやすい体質で桂枝湯が
飲めない、または桂枝湯が効かない人の場合は?
そんなときの一番手は、香蘇散。
香蘇散は、半夏厚朴湯よりもさらに鬱傾向がある人に良く使います。
半夏厚朴湯は、同じ鬱でもどちらかというと心配性で
交感神経が働き過ぎているのに対し、
香蘇散は、副交感神経が働き過ぎている人に使います。
桂枝湯よりも虚弱体質な人や高齢者の風邪によく使います。
風邪によく使う漢方(桂枝湯系、麻黄剤系)のどれを飲んでも
「飲みにくい」というような人で、特に桂枝湯系の適応に見えて
桂枝の味が嫌いという人は、香蘇散が功を奏する場合が多いです。