60代前半女性の膝の内側の痛みと坐骨神経痛の電話での漢方相談。
いろいろと漢方を持って行ってもらっているので、
ひざ痛、腰痛に効く漢方をいろいろと飲んでもらったのですが、
全然痛みがとれず寝ていても痛いのでどうしたものかと再度電話。
指示した漢方をきちんと飲んでいただいたが、一向に治らないとのこと。
こうなると実際に見ないとわからないので来店してもらうことに。
来店して椅子に腰かけても痛そう。
痛みの場所を確認するといつもの漢方で治るはずなのになぜ?
何か身に覚えがないかいろいろと問診。
すると、ある言葉がヒントに。
それは、「8月ごろから太極拳を始めた」という。
そこで何か無理な体勢をしたのか?・・・覚えがないという。
どんな服装でおこなっているか聞いてみると、
裸足でやっているとのこと・・・それだ!
裸足でということは、足の裏の冷えからの腰痛、ひざ痛ということ。
足の裏を冷やすと、腸が冷え、腸腰筋郡が冷えて動きが悪くなるから。
そこで、腸を温める漢方を飲んでから麻杏薏甘湯を一服。
すると、座っていても痛かったのがだんだん和らいでいくとのこと。
仕上げに経絡を温める温経湯と四逆散を飲んで解決・・・やれやれ。
健康のためにやっている運動も些細なことで思いもよらないみことに
なってしまうという良い症例。私もまた一つ勉強になりました。