漢方は、生薬の割合と組み合わせで成り立っています。
つまり、ひとつの漢方は、どんな生薬が入っているか?も大切ですが、
ひとつのチームとしてとらえた方がわかりやすいのです。
例えば桂枝湯と桂枝加芍薬湯の場合、構成生薬は一緒、
違うのは、桂枝湯の中の芍薬の量を増やすと、桂枝加芍薬湯になります。
桂枝湯は、風邪などの太陽病に使い、
桂枝加芍薬湯は、腹痛などの太陰病に使い、まったく別物になってしまいます。
カレーを作っていて、カレーのルーを多く入れたら、色の違うシチューに
なってしまうというように漢方は、とても不思議なものなのです。
自分の今の状況がとの漢方(チーム)で助けられるか?です。
どのチームを選ぶかは、その人の体質や性格、そしてその時の感情にも
大きく影響しますので、よく自分観察をすることが漢方選びのヒントになります。