副鼻腔炎に使う生薬 ・・・

副鼻腔炎に使う生薬は・・・

桔梗、枳実、芍薬、辛夷など。

漢方薬は・・・

葛根湯、葛根湯加川芎辛夷、葛根湯加桔梗石膏、

麻黄附子細辛湯、荊芥連翹湯、桂枝加黄耆湯、黄耆建中湯、

小柴胡湯、四逆散、補中益気湯、加味逍遥散、半夏瀉心湯。

頭痛のなかで副鼻腔炎からくるものもあります。

慢性の頭痛または、風邪の後の頭痛で副鼻腔あたりの痛み、

眉毛からこめかみ、また目の奥が痛いような頭痛の原因として

副鼻腔炎による頭痛も多々ありますので試してみる価値があります。

便秘に使う生薬 ・・・

便秘に使う生薬は・・・

芍薬、厚朴、杏仁、大黄、枳実、芒硝などです。

便秘に使う漢方は?

桂枝加芍薬湯、建中湯類、大黄甘草湯、桃核承気湯、麻子仁丸、潤腸湯、

大黄牡丹皮湯、柴胡剤、八味地黄丸、当帰芍薬散、加味逍遥散、補中益気湯など。

便秘といってもタイプで生薬のどれを使うかが変わります。

1弛緩性・・・大黄を含まない漢方。

2直腸性・・・大黄を含む漢方。

3痙攣性・・・芍薬を含む漢方。くわしくは後ほど。

婦人病に使う生薬・・・・

婦人病に使う生薬は・・・

当帰、川芎、芍薬、地黄、人参、甘草など。

婦人病に使う漢方は、いくつもありますが、

中でもよく使われる漢方は・・・

桂枝茯苓丸、当帰芍薬散、温経湯、桃核承気湯、大黄牡丹皮湯、

芎帰膠艾湯、加味逍遥散、半夏厚朴湯、香蘇散、苓桂甘棗湯、

苓桂朮甘湯、甘麦大棗湯、建中湯類、柴胡剤など。

婦人病は、甘いものの取り過ぎ、小麦製品、

果物、乳製品の取り過ぎに注意が必要です。

婦人科系の病気の特徴は、精神的ストレス、

目の使い過ぎ、特に夜寝る前のスマホやテレビの見過ぎに気をつけてください。

糖尿病に使う生薬・・・

糖尿病によく使う生薬は・・・

カロコン、葛根、甘草、五味子、地黄、麦門冬湯など。

では糖尿病に使う漢方は、症状によって変わってきますが・・・

六味地黄丸、八味地黄丸、牛車腎気丸、白虎加人参湯、

五苓散、猪苓湯、竜胆瀉肝湯、温清飲、桂枝茯苓丸などを使います。

手足がだるさや気力が不足しているときは、

小建中湯、黄耆建中湯、補中益氣湯などで疲れを取ることもあります。

糖尿病の場合は、食生活、生活習慣の改善が

最も大切なのは言うまでもありません。

糖尿病の薬を飲んでいるから大丈夫と思って

好き勝手に飲食している人も意外と多いのが現状です。

咳・喘息に使う生薬  

咳、喘息に使う生薬は・・・

杏仁、厚朴、五味子、細辛、甘草、生姜、半夏、茯苓、紫蘇葉など。

咳、喘息によく使う漢方は・・・

半夏厚朴湯、小青竜湯、麻杏甘石湯、麻黄附子細辛湯、越婢加朮湯、

麦門冬湯、竹葉石膏湯、柴胡剤、真武湯など。

咳、喘息を治していくには、どんな漢方を選べば良いのか迷うものです。

特に風邪のこじれからの咳、気管支炎は、変りが早いので特に難しいです。

胃腸病に使う生薬  

胃病体質に使う生薬を考えてみます。

黄連、白朮、甘草、厚朴、生姜、人参、茯苓、動物胆などを使います。

漢方を西洋医学的に病名で分けてみると・・・

≪急性、慢性胃炎≫

半夏厚朴湯、瀉心湯類(甘草、生姜、半夏)、平胃散、安中散、

柴胡桂枝湯、六君子湯、人参湯、茯苓飲、黄芩湯など。

≪胃・十二指腸潰瘍≫

小建中湯、桃核承気湯、三黄瀉心湯、黄連解毒湯など。

≪胃アトニー、胃下垂症≫

苓桂朮甘湯、半夏白朮天麻湯、真武湯、大建中湯など。

≪虫垂炎≫

大黄牡丹皮湯、桂枝加芍薬湯など。

漢方はチーム 生薬が同じでも・・・

漢方は、生薬の割合と組み合わせで成り立っています。

つまり、ひとつの漢方は、どんな生薬が入っているか?も大切ですが、

ひとつのチームとしてとらえた方がわかりやすいのです。

例えば桂枝湯と桂枝加芍薬湯の場合、構成生薬は一緒、

違うのは、桂枝湯の中の芍薬の量を増やすと、桂枝加芍薬湯になります。

桂枝湯は、風邪などの太陽病に使い、

桂枝加芍薬湯は、腹痛などの太陰病に使い、まったく別物になってしまいます。

カレーを作っていて、カレーのルーを多く入れたら、色の違うシチューに

なってしまうというように漢方は、とても不思議なものなのです。

自分の今の状況がとの漢方(チーム)で助けられるか?です。

どのチームを選ぶかは、その人の体質や性格、そしてその時の感情にも

大きく影響しますので、よく自分観察をすることが漢方選びのヒントになります。

漢方の証 証とは・・・

漢方は、証に合っていれば効果があり、副作用もでません。

しかし、“証”というものがどのようなものかがわかりにくい。

そこで証とは・・・

「薬を効かせるための条件でもあり、副作用が出ないようにするための

但し書きのようなもの」と考えています。

例えば葛根湯の証とは・・・

浮脈、緊脈、発熱、悪寒、頭痛、肩こり、汗かきでない、咳、下痢など。

これらの状態のときに葛根湯を使うと、よく効きます。

逆に頭痛、肩こりがあっても汗をかきやすい体質の人に

葛根湯を与えても頭痛や肩こりがとれないどころか、

胃の不調を訴えたりします。

これを漢方の副作用という人がいますが、

これは、葛根湯の証でない人に与えた結果なので処方の誤りということになります。

くれぐれも勘違いしないようにしてください。

神経症2 タイプ別に・・・

神経症の一番の原因は、ストレス。

ストレスからアレルギー毒が神経、ホルモンの乱れ、臓器の狂いなど

神経症もいろいろあります。

では、タイプ別に良く使う漢方を選ぶと・・・

・アレルギー毒・・・香蘇散、柴胡加竜骨牡蠣湯など。

・胃腸の衰弱・・・・甘草瀉心湯、建中湯類(小、黄耆、当帰)、半夏厚朴湯など。

・肝臓・・・・・・・柴胡桂枝乾姜湯、補中益気湯、

四逆散、柴胡加竜骨牡蠣湯など。

・腎臓・・・・・・・五苓散、当帰芍薬散、真武湯など。

大まかに分けましたが、どれか1つということでは解決しなく、

いくつかを組み合わせる場合が多々あります。

神経症1 ストレスが原因で・・・

神経症の一番の原因は、よくいわれる“ストレス”。

ストレスがカラダに刺激を与え、神経を酷使した結果、その疲れが神経症。

では、ストレスがどこに影響してしまうか?

・アレルギー反応によってその中毒が神経に及んだ時。

・脳下垂体からでるホルモンの乱れ。

・ホルモンの乱れ→消化器、肝臓、腎臓の狂い。

外からくるストレスに対してアレルギー反応の毒からの氣うつ、

それが続くことで内臓が狂いからくる氣うつがあります。

内臓の狂いは、大まかに分けると、

胃腸、肝臓、腎臓からくる神経症状=氣うつというものがあります。