突き指 引っ張るのではなく・・・

高校1年生の突き指の漢方相談。

お母さんのぎっくり腰を治したことがあり、

突き指も漢方ですぐ治ると思って来店。

なんとありがたいことか!

そんなに期待されてしまうとなんとか答えなくてはいけないと

思ってしまう私なのです。

「突き指自体すぐは無理だけど痛みは少し楽になるからね!」

といって桂枝茯苓丸ととっておきの痛みに効く漢方セットを飲んでもらい、

突き指の治し方を伝授。

突き指は、引っ張るのではなく押してあげると早く痛みがとれ、

治りも早くなります。

そのやり方を本人にやってもらい10分後。

「痛みが楽になった!」と本人不思議そう。

お母さんのゆうことは間違いないのよ!と言わんばかり、「ほらね!」。

お母さんの期待に応えられたことに私も一安心。

痛みに効くとっておきの漢方は、企業秘密です。ぜひ店頭まで。

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嘔吐 食べたものを・・・

10歳男子の嘔吐の電話相談。

食べたものを全部吐いてしまうという。

五苓散とくず湯に溶かしてゆっくりと飲むように指示。

その晩は、吐かなかったが翌朝食べたらまた吐いてしまったとのこと。

熱は、37.5℃、というので今度は五苓散の後、

桂枝湯とその子が風邪の時によく効く小柴胡湯を飲んで様子をみることに。

一時は吐かなくなったものの夜になるとまた吐いてしまうという。

よくよく聞いてみると、吐き気止めを飲んだとのこと。

そこで腸が動いていないので腸を動かす漢方を飲んで

少したってから小柴胡湯を飲んでもらうと、ピッタリ。

やはり、胃腸炎の風邪は、吐き気が止まったら腸を動くようにしないと

うまく治らないと実感。住んでいる場所は、もう真夏日になっていたのです。

冷たいものを飲んでいる人は、腸を温めることが大切です。

 

気分・・・落ち込む? ふさぐ?  

30後半男性中肉中背、気分が落ち込んでやる気が起きないという。

ここで“うつ”が治ったと紹介されてきた人。

今年の1月から安定剤2種類と睡眠導入剤を飲んでいる。

氣の“落ち込み”は、香蘇散。“ふさぐ”は、半夏厚朴湯と

私のなかでは分けていますが、まず言葉どおり香蘇散を一服。

飲めるというけど“何か違う”と感じすぐさま半夏厚朴湯を一服。

「どちらがカラダに入ります?」・・・「こっちかな!」39

続いて食欲もないというのでお腹に栄養を与える漢方をさせに一服。21

この時点でカラダはかなりだるさが取れてきたという。

そこで確認、「子供のころ中耳炎にならなかった?」・・「よくなった。」

とどめは、やる気がでる漢方を一服。

すると、「なんか元気がでたみたい!」オッケイかな?

“落ち込む”と“ふさぐ”は紙一重みたいです。

左足のしびれ 胸やけの・・・

70代後半の女性の左腰から膝下までの痛みとしびれ。

色白、肌の艶ありやせ型でとても70代後半とは見えないご婦人。

しかし、曲がり越しタイプ。

ここに来れば一服で治してくれる!と聞いてきたという。

(一服では無理、年齢にもよるんだけど・・・)と思いながら、

質問開始、「くだもの好きでしょう?」・・・当たり!

「何か病院のお薬は?」・・・「胸やけの薬だけ!」(さらに思い浮かぶ漢方を確信)

(この年齢でほかの薬を飲んでいないとは・・・治るかも?!)

とにかく今だるくて横になりたいという。

こんなときはもうわかりますね!まず真武湯。

そこでもう一つ確認、「左肩痛くなかった?」

・・・「ほんとになんでもわかるのね、痛かった!」(これで間違いなし)

一回だけと思い、ある漢方を飲んでもらってからとどめの漢方を。

すると、10分もしないうちに、痛みとしびれが消えたと大喜び。・・・やったね!

紹介してくれた人の顔をつぶさなくて一安心。

みなさんにお願い、一服ではなかなか治せないのでよろしくお願いします。

首こりと肩こり 首の後ろが痛いと・・・

30代半ば女性の首こり肩こり。

首の後ろが凝って枕を何度も取り換えたという。

店内に入ってきて心配そうな表情だったので

精神疾患か?

しかし、私の予想は、まったく外れ。・・・まだまだ修行が足りない。

メモを用意してきたので、これは間違いなく半夏厚朴湯の証。

飲んでもらうと一言、「おいしい!」。

反応があったのでいくらか首回りが楽になるかと・・・ダメ。

続いて続命湯、・・・苦くて飲めない。

「ところでいつから?」・・・「勤め始めたころから。」

ということは10年前?

「便は毎日出ている?」・・・「毎日ではないけど大丈夫!」

大丈夫じゃないでしょ!と心の中で思いながら、

ある漢方を一服。すると背中全体が温かいという。

5分もしないうちに、首、肩、背中がすべて緩んだ!という。

当店ではこの証の人は少ないので久々のガッツポーズ。

さて、何の漢方を飲ませた?正解者500㌽。

 

腰痛 右足のしびれ・・・

30代半ば女性、椎間板ヘルニアによる右足のしびれ。

今年のゴールデンウィークあたりからしびれだしたとのこと。

貧血で鉄剤を服用中。

5㎝ぐらいの子宮筋腫あり。

ほかの症状は、花粉症の時期に臭いが感じなくなるぐらいだとか。

右足側面腰から足先までしびれているという。

冬になると足が冷えるという。

添加物の摂取も多いとのことで越婢加朮湯一服。飲めたものの効果なし。

ヘルニアによく使う温経湯、八味地黄丸も飲めても変わらないという。

ここまで来て効果がないと私も、焦ってくるのです。

肩こり感じないだけかな?実際にコリなし。

そこで「どのような感じでしびれているの?」

・・・「側面が引きつっている感じ」

「アゴが痛くなったことは?」

・・・「20代の時よくはずれた!」

これがヒントとなりある漢方を飲ませたら「味しない」という。

5分もしないうちに「あれっ、少し和らいだみたい」

しかし、筋肉のコリも50%、しびれも50%の改善。

・・・100%治したかった・・・反省。

首から上の汗3  肩がカチカチ・・・

昨日と同じ人の後日談。

首から上の汗で漢方飲み始めて2週間。

汗もだいぶ治まり、動悸も全くでなくなったという。

しかし、今度は、首と肩がカチカチだという。

「なにか嫌なことがありました?」

・・・「そうなの、仕事で嫌なことを言われてから・・・」

次の質問、「イライラして甘いものを食べ過ぎなかった?」

「なんでわかるの」・・・「甘いものを食べ過ぎている顔をしているから・・」

そこで甘いものを食べ過ぎてしまう人に良く使う漢方を一服。

すると10分もしないうちに顔の血色がよくなり肩こり解消!

さてどんな漢方?正解者500㌽。

ひとりごとを熟読している人には簡単です。

首から上の汗2 目のかすみが・・・

昨日の話のつづき。

一週間後、明るい顔で来店。

「汗はどうですか?」

・・「汗が出る回数が減ったのと時間が短くなりました!」

と嬉しそうな顔で答える。

(この顔を見るとき幸せと喜びを感じるのです)

それと目のくもりが取れ、午後になっても目の奥が痛くないという。

目の奥から始まる頭痛もなくなったとのこと。

紹介で来た人なので紹介してくれた人の顔をつぶさなかったことに安堵。

パニック、ホットフラッシュ、更年期障害は、

氣・血・水どれも絡むからどこが正常に動いていないかを

見極めるのが大切ということが改めて実感。

それに加えてスマホ、パソコンの光が自律神経を乱すのも間違いがないと確信。

昼間は、パソコン、家に帰ってからスマホ、テレビの見過ぎは

不眠になり、自律神経が乱れ、様々な症状の根源になっているようです。61.65

首から上の汗 いきなり熱くなり・・・

50代前半の首から上の汗とドキドキの漢方相談。

職場の人がここですぐに良くなったから来たという。

「こういう汗は漢方ですぐ治んないですよね?」

・・・「いや、漢方が一番早いですよ!」

と答えると、ほんと!という顔を誰もがする。

その他の症状は、寝つきが悪く、2時間おきに起きる。

首コリと目も痛くなり、天気が悪くなると見づらい。

まず胃腸が温まる漢方を飲んでもらうとこの時点で首コリはOK。

続いて桂枝茯苓丸でのぼせをとってみると、顔が少し涼しい。

ここまでは予定通りでもう決まりだなと余裕に構えていろいろ話を

聞いていると、いきなり首から上に汗が噴き出してきたのです。

「こうやって汗が出てきちゃうの!」・・・おかしいな?少し焦る。

最後はよく眠れるように桂枝加竜骨牡蛎湯でしめようと思っていたのですが、

予定変更、汗=水と考え水はけの漢方を飲んでもらうと・・・

これがズバリ、さっと汗が引いていったのです。

(私も驚きと心の中でいいね!)

ところでどの漢方を飲ませたでしょう!正解者500㌽。

のどの締め付け感 つっかかりも・・・

20代半ば女性の漢方相談。

一番の悩みは、のどの締め付け感が病院の薬(安定剤)を

飲んでも取れないという。

その他の症状は・・・

・のどに何かがつっかかっている。

・胸騒ぎ・動悸・過呼吸

・吐き気とさむけ、めまいなど。

体格は、ガリガリで腰曲がり。

足を組んで座ることから大腰筋も弱い。

まずは、半夏厚朴湯を飲んでもらうと、一言。

「これ飲んで大丈夫!」・・・この時点で心配性と疑い深いことを確認。

飲んで5分もしないうちに喉がすっきりしたと驚き顔。

しかし、まだ締め付け感がとれないというので

苓桂味甘湯と行きたいところですがお腹を温めてみることに。

その漢方を飲むと下腹がジーンとあったかいという。

「あれっしめつけとれた!」・・・はい、終了、さてどの漢方?