背中と腕の寒気 裏側全部が・・・

40代半ば男性の寒気の漢方相談。

3日前から頭の後ろから背中全体と腕の後ろ側が寒いという。

「喉が痛いとかありますか?」

・・・「痛くないです。」

食欲もあるということなので、風邪によく使う漢方を一服。

10分後、「寒気はどう?」

「いいみたい、これってなんですか?」

どうも寒気の前に胃もたれがすごく、胃薬を飲んで治ったら今度は寒気。

今までにこんなことはなかったので心配したという。

「風邪です。」・・・終了!

胃もたれの時にもうすでに風邪を引いていたのです。

背中が寒いはよくある症状、今回は、頭の後ろと腕の裏側というから珍しい。

耳の中の水 チャプチヤプと・・・

40代女性、漢方歴5年のベテランさん。

ある漢方を飲まなくなってから半年。

また、耳の中の水が抜けず耳の中がチャプチャプするという。

風呂上りには、必ず綿棒で水をとるらしい。

しかし、今回は、右耳の中の水がとれないという。

本人もどの漢方で耳の中の水が取れるのを知っているのですが、

他の症状を治すので予算がなく、そこまでは買えない。

しかたないのでその漢方を2包飲んでもらうと・・・

「やっぱりこれだよね!」

10分後には消失。

耳の中の水は、いったいどこへ?

その日もその漢方は、買わずに帰ったのでした。

耳の中に水が溜まってしまうという悩みの人、是非ご来店を!

嘔吐 一度は吐いてしまっても・・・

夜10時、「嫁が吐いてしまったので何を飲ませたらいい?」との電話。

まず、五苓散をくず湯に溶かしてゆっくり飲むように指示。

すると、また電話、また吐いてしまったとのこと。

どうも一気に飲んでしまったらしい。

お姑さんは、漢方歴8年でよくその辺は、わかっているのですが、

嫁さんは、当店に一度も来たことがないのと、

漢方に対して信頼していないので結構治すのは難しいのです。

もう一度、今度は五苓散をお湯で溶かし、スプーンで

ゆっくり口を湿らせるように、20分くらいかけて飲むように指示。

翌朝、電話があり、もう一度飲ませたら、吐き気が止まり、

そのあと、言われた漢方を2処方飲ませたら、

仕事に行けたとのお礼の電話。すると今度は孫が嘔吐下痢。(処方は同じと伝える)

うまくいったのは、姑さんが頑張ったから。・・・感謝!

抜けきらない風邪 だるくて・・・

20代前半女性の風邪の漢方相談。

漢方歴5年のベテランさん。

最近は、自分で漢方を選べるようになった人。

だるそうな顔をしていたので「風邪ひいてない!」

「風邪ひいて葛根湯と小柴胡湯は飲んで寒気とかはとれたけど・・・」

・・・「とれたけど・・・治りきってないとか?」

「なんかだるさがとれないんです。」

ということは、風邪のこじれ。

そんなときに使う漢方を一服。

「これ葛根湯よりいいみたい!」

5分もしないうちにカラダが温まってきて楽になったという。

ところが今度はあくび連発。

「最近、小麦製品を控えているのでは?」

・・・「言われたので食べてない。」

(こういう素直な人ばかりだといいのですが・・)

そこで今度は、甘麦大棗湯を飲んで5分もしないうちに、

「あくび止まった!」

甘麦大棗湯の人は、小麦製品を控えると、

あくびや、イライラ、ヒステリー症状が顕著に表れることがあります。

鼻づまり 風邪をこじらせて・・・

50代半ば女性(細身)の漢方相談。

風邪をこじらせて鼻づまりが治らず苦しいとのこと。

時期的に考え越婢加朮湯を飲んでもらうと、

「甘くておいしい!」

(楽勝楽勝と思っていたら・・・)

10分たっても一向に鼻が通らない。(あれっ?こんなときは結構焦ります。)

そこで質問、「もしかして、風邪のとき咳止め飲みましたか?」

・・・「はい、でも大丈夫、咳は出ないから。」

「では、便が固くなっていない?」

・・・「そういえば、出ずらい。」

少陽病で便が乾燥してしまったときに使う漢方を一服。

半分も飲まないうちに、「あっ!鼻が通ってきた!」

この漢方は、花粉症のときに鼻水が止まらない人にも良く使います。

さて、なんでしょう!久々に正解者1000㌽。レッツ・チャレンジ!

胴体のはれ? フィルターを・・・

50代前半細身の女性の漢方相談。

胴体がはれていて、圧迫感があり、

胸には、フィルターを通して呼吸している感じ。

「胴体がはれているとは・・・?」

・・・「整体に行ったら胴体がはれているといわれた!」

「フィルターを通しているということは、息がしづらいということですか?」

・・・「はい、圧迫されている感じ。」

みぞおちを押してもらうと痛かったので、漢方を一服してもらい、

再度、みぞおちを押してもらうと、痛みがなかったので、

6日分朝夕、飲んで様子を見ることに。そして、6日後来店。

「これ飲んだら内臓のはれがなくなり、息がしやすくなりました。」

・・・「それは、それは、よかったですね!」

(内臓のはれがわかるなんてすごい!)

どうも整体に行ったら胴体がスッキリ、してはれがなくなった、と言われたらしい。

さらに、背中のはりもなくなったとのこと。(それもあったんだ、早く言ってよ!)

お腹周りが太っている人は、大勢いますが、はれているのはめずらしい。

 

親指の痛み ズボンを下すのも・・・

50代前半女性細身、両手親指の付け根の痛み。

ズボンを下すのも包丁を持つのも痛いという。

前回、両側非結核性抗酸菌感染症と病院で診断され、

せきが止まらなかったのを6日で改善したから来ましたとのこと。

今回は、ものすごい肩こりと親指が痛いのでなんとかしてほしいという。

仕事は、農家で収穫の際に両手の親指に力を入れるとのこと。

質問開始、「ぎっくり腰をしたことは?」・・・「ある、腰痛もある。」

ある漢方飲んでもらうと、「少し飲めなくもないけど苦い」

・・・「この漢方は、そういう味ですので飲んでください。」

その後、奥歯がすり減っているというのでもう一服。

10分後、「指と肩は?」

・・・「肩はすごく楽、右の親指は、まだ少し痛いけど左は大丈夫みたい!」

やはり、右サイドの痛みは、少し時間がかかることを説明。

おそらく1週間もかからないうちに改善すると思われます。

突発性難聴 耳鳴りもして・・・

10才男子の突発性難聴の漢方相談。

2週間前から低音が聞きづらく、耳鳴りがするという。(右耳)

座るなり、両足とも椅子の上であぐらをかいていたので、

まず小建中湯でお腹を温めることに。

案の定、お腹が温まる。

そして、質問、「どんな音がする?キーンと高い音?」

・・・「そう、高い音がする。」

おそらく、学校で何か嫌なこと、または我慢をしいられたかためと予想し、

その辺は、お母さんもいたのではっきりとは答えなかったのです。

お母さんにも質問、「食べ物の好き嫌いははっきりしている?」

すると、「なんでも食べる。」(そうかな?・・・)

今度は、本人に、「嫌いな食べ物は何?」

・・・「きのこ、好きなのはアナゴ!」(きまりだな!)

ある漢方をさっきのより苦いかもしれないけど飲んで・・・

「全然苦くないよ!甘くておいしい。」

10分ぐらい話をしていると、歯ぎしりもしているとお母さん。

もしだめなら次の漢方をと思っていましたが、

「音はどう?」

・・・「あっ!今はしていない。」音もよく聞こえるとのこと。

この男の子は、3男なのに結構気をつかう子。

念のため半夏厚朴湯を飲ませてみたら、一番おいしいとのこと。

人は、見た目ではわからないものです。特に身内は。

鼻の中の痛み よく鼻血も・・・

30代前半女性の漢方相談。

治したいのは、肌荒れと便秘と低体温。

座った姿からある漢方を思い浮かぶ。

肌荒れと便秘は、その場では、実感がないので、

他の症状を聞いてみることに、

「今、治してほしい症状は?」

・・・「鼻のなかがただれて痛い!」

これは越婢加朮湯ですぐとれると判断したのですが、

それだと面白くないので、さらに質問。

「子供のころよく鼻血出さなかった?」

・・・「今でも鼻血がでてそれで痛くなった。」

そこで鼻血によく使う漢方を2包飲んでもらうと。

カラダ中が温まり、体温をはかると、36.6℃。

「もう低体温ではないですね!」というと「えぇ-!?」

「ところで鼻を触ってみて!」

・・・「あれ?痛くない、うそ-!」

この漢方はコロコロ便にもよく使います。

最後に越婢加朮湯を飲んでもらうとさらに痛みは改善。

ささくれ 爪の周りをみると・・・

 

昨日の座骨、股関節の痛みに関係する話です。

みなさん、手の爪をみてください。

まだ、ささくれができていなくても、この写真のように

爪の周りが白くなっている人は、冬、寒くなると、

ささくれができるタイプです。

このようになる人は甘いもの、特にチョコレート好きが多い。

寒くなると、手足が冷え、手の指先がガサガサします。

そして、夏でも唇があれるのでリップを塗ります。

股関節、腰、親指の付け根に痛みが出やすいタイプです。

婦人科系の疾患(生理痛、生理不順、不妊など)にもなりやすいです。

冬になると、ささくれ、唇があれるという人は、ぜひご相談ください!

ささくれ