PMS(月経前症候群)4 血の状態は? 

次に血の状態について考えます。

瘀血があるのか?血が不足しているのか?

または、血虚と瘀血の両方なのか?を考えます。

瘀血の症状としては、主に肩こり、のぼせ、腹痛など。

≪瘀血に使う代表漢方≫

1桂枝茯苓丸・・・肩こり、のぼせ、生理痛、腹満、イライラなど。

2桃核承気湯・・・便秘、のぼせ、肩こり、腰痛など。

3当帰建中湯・・・下半身の冷え、腹痛、頭痛、吐き気など。

≪血虚に使う代表漢方≫

1四物湯・・・めまい、貧血、立ちくらみなど。

2十全大補湯・・・気虚を伴う貧血症や白血球減少症など。

3当帰芍薬散・・・頭痛、生理痛、めまい、嘔吐、水滞による冷えとむくみなど。

当帰芍薬散は、水滞のところでも出てきます。

≪瘀血と血虚の両方に使う漢方≫

瘀血に使う漢方に当帰芍薬散を合わせます。

その中でも桂枝茯苓丸との組み合わせが良く使います。

その場合、朝は、当帰芍薬散、夕方からよるは桂枝茯苓丸と

いうように時間帯でも漢方を変える場合もあります。