20代女性の動悸が治まらないという漢方相談。
いつもは、苓桂甘棗湯で動悸が起きなくなっていたのですが、
職場の人間関係や家族のもめごとでストレスが異常にかかってしまい、
動悸が治まらず、ついには過呼吸になってしまったとのこと。
このような症状に突発的で腹に動悸が強ければ苓桂甘棗湯がよいとされている。
しかし、それで治まらないような場合は、お腹を収めなくてはいけません。
当店に来てもまだ動悸があるというので、腹が動いてしまいその動揺が、
胸まで上がってきていることが考えられます。
そこで質問。
「過呼吸になる前に涙が出て止まらなかったのでは?」
「そうなんです。泣きじゃくってしまったの!」
こんなときに使う漢方を一服してもらうと。
「甘くて美味しい!なんかホッとする!」とため息。
ため息が連発するときにも良く使う漢方でもあります。
これで間違いないと確信して10分後。
「やっと動悸が治まった!」と安心された様子。
今回の問題はすぐに解決するようなことではなかったので、
1週間分を1日3回しっかり飲んでもらうことに。
「生きる上で腹をすえる」ことは大切なことです。