漢方の本  教科書通りに・・・

最近、漢方に興味を持つ人が増え、自分で漢方の本を買い、

一生懸命勉強している人を見かけます。

私としては、ありがたいやらありがたくないやら。

なぜなら、本に書いてあること、インターネットに出ていることを

全て正しいと思い込んでいる人は、やっかいなのです。

「なんで私がこの漢方なんですか?」

「本では、この漢方ではない!」なんて言われると、困ってしまいます。

そういう人には、自分で漢方を選んでください!と言うようにしています。

そもそも、わからないから漢方相談に来ているのでは?と。

先日もよく勉強している人が、ある漢方だと思うというので、

では、試飲をといって飲んでもらうと・・・

「お湯に溶かして飲むの?」・・・「はい!」

「こんなまずいのオブラートで飲むは!」と一言。

「あれっ? 漢方はお湯に溶かして飲むものですよ!」

「本やインターネットにはかいていませんでしたか?」というと、

「そんなことはかいていない!」

「この漢方が合う人は、みな美味しいといってますよ!」

こんなやり取りをしても気がつかない人は、残念な人。

自分に出会った情報は、すべてではないということです。

私もたくさんの漢方の本を読んで勉強していますが、

なかなか教科書通りにはいかないのが現状です。

やはり、飲ませた人数がどれだけいるか、経験による学びも大切です。