胃の陰病 鞭打つ生薬で・・・

胃の不調で陰陽証のときは、怠けている胃に対して

もっと働け!と渇をいれて胃を動かします。

それは、辛い刺激成分、たとえば乾姜などで刺激します。

するとびっくりして胃が働きだします。

一方、陰虚証の場合は、体力がないのでこの辛み成分を入れると、

余計疲弊してかえって悪化してしまうので注意が必要です。

もともと体力がなく食が細い人、胃弱体質の人、強度の胃アトニーの人など。

このような人には、使えないので甘い生薬を使います。

これらのことから、簡単にいうと、胃酸の量は、出すぎているのか、

出ないのか、胃自体の働きは、働き過ぎが怠けているのか?を

見極め、その上で漢方を選びます。

刺激する漢方か、栄養を補う漢方かとその人に応じで選びます。

陰虚証の生薬として有名なのが“人参”です。

人参は、内外分泌物を出させる働きがあるからです。