漢方で使われている生薬は、植物、鉱物、動物などがあります。
その中でも鉱物には、どんなものがあるのか?
芒硝、石膏、滑石などが有名。
では、鉱物は、どのようなときに使われるのか?
鉱物の性質は、冷やす、鎮めるという働きがあります。
冷やさなくてはいけない場合は、どんな時か?
臓器が働き過ぎてオーバーヒートの状態、
または、交感神経が亢進しているのを抑制しなくてはいけない状態のときに
鉱物で冷やして、鎮めます。
このように冷やす薬は、働き過ぎに使うので、機能低下がない時、
つまり、体力のない人に使う場合は、注意が必要です。
鉱物は、虚弱体質の人には、使わない方がよい生薬です。
良く考えてみると、体力のない人は、もともと働き過ぎることが
できない、そのまえに疲れてしまうわけです。
そのことからも体力のない人には、機能亢進になることは、
まれでほとんど必要がないともいえます。