PMS(月経前症候群)を、氣・血・水でみてきました。
しかし、それだけでは不十分で、ホルモンバランスと自律神経から
考えていくことも大切です。
ホルモンバランスと自律神経は、密接な関係があり、どちらかが
異常をきたしても双方に影響をしあいます。
ホルモンバランスは、血とも関係していますが、そのほかに
器質的に異常がある場合にも乱れます。
逆も真になりで自律神経系の異常からホルモンバランスが乱れることも
あるから注意が必要です。
自律神経系の乱れは、主に氣にあらわれます。
ホルモンバランスによく使う漢方では、血に使う漢方と重複します。
≪自律神経系によく使う漢方≫
1桂枝加竜骨牡蠣湯・・・イライラ、下痢、頭痛、眼精疲労、不眠など。
2柴胡加竜骨牡蠣湯・・・イライラ、便秘、頭痛、肩甲骨のコリ、不眠など。
3甘麦大棗湯・・・・・・ヒステリー、胸騒ぎ、過食、動悸など。
4苓桂味甘湯・・・・・・しめつけ感、頭痛、閉塞感、動悸など
5苓桂甘棗湯・・・・・・胸騒ぎ、動悸、汗、頭痛、動悸、肩こりなど。
これらの漢方だけでなく、氣・血・水に使う漢方との併用が必要です。