肺の炎症は、どの臓器と関係しているのか?
それは心臓。
肺の炎症を抑えたい場合、心臓の亢進を抑制すると
肺の炎症や亢進も抑えることが出来ます。
たとえば心臓喘息のような場合は、心臓の働きが亢進すると
喘息発作が起こります。
心臓の働き過ぎを抑えれば肺の咳が抑えられるのです。
こんな時には杏仁剤で心臓の働き過ぎを抑えます。
杏仁は、止咳平喘薬です。
・利水、鎮咳作用 (麻杏甘石湯、苓甘姜味辛夏仁湯、茯苓杏仁甘草湯)。
・腸に潤いを与えて便秘を治す(麻子仁丸)
・鎮痛作用(麻杏薏甘湯)
このように杏仁は、他の生薬と組んで様々な不調に使います。
たとえばよく使われる麻杏甘石湯は、麻黄、甘草、石膏と組んで
鎮咳、強心、利尿、アレルギー性の痔、気管支炎、百日咳などに使います。
特徴は、口喝、小便不利、のぼせ、煩悶にあるものの
アレルギー性疾患に良く使います。