咳4 肺の亢進 

肺の炎症は、どの臓器と関係しているのか?

それは心臓。

肺の炎症を抑えたい場合、心臓の亢進を抑制すると

肺の炎症や亢進も抑えることが出来ます。

たとえば心臓喘息のような場合は、心臓の働きが亢進すると

喘息発作が起こります。

心臓の働き過ぎを抑えれば肺の咳が抑えられるのです。

こんな時には杏仁剤で心臓の働き過ぎを抑えます。

杏仁は、止咳平喘薬です。

・利水、鎮咳作用 (麻杏甘石湯、苓甘姜味辛夏仁湯、茯苓杏仁甘草湯)。

・腸に潤いを与えて便秘を治す(麻子仁丸)

・鎮痛作用(麻杏薏甘湯)

このように杏仁は、他の生薬と組んで様々な不調に使います。

たとえばよく使われる麻杏甘石湯は、麻黄、甘草、石膏と組んで

鎮咳、強心、利尿、アレルギー性の痔、気管支炎、百日咳などに使います。

特徴は、口喝、小便不利、のぼせ、煩悶にあるものの

アレルギー性疾患に良く使います。