アトピーの原因は人それぞれですが、大きく分けると、いくつかのタイプに分類することができます。
こちらでは、代表的なアトピーのタイプをご紹介します。
ジュクジュク肌タイプ |
患部がジュクジュクしており、湿疹や水泡をつぶすと汁が出てくるのが特徴です。
もともと胃腸が弱かったり、食べ過ぎや飲み過ぎで胃腸に負担がかかると、余分な水分が体内に溜まります。その水分によって、皮膚表面に影響が出て、ジュクジュクしたアトピーになるとされています。
漢方薬は、越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)や桂枝加黄耆湯(けいしかおうぎとう)などが処方されます。
カサカサ肌タイプ |
患部は、あまりジュクジュクしておらず、カサカサと乾燥しているタイプです。血が不足しているタイプと、水分が不足しているタイプに分けられます。血が不足しているタイプは、体質や他の病気の影響によって、栄養を全身に運ぶ血液が不足し、正常な皮膚が作られなくなっているケースが多いです。
黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)や温経湯(うんけいとう)は、皮膚に栄養を与えたり、血液や水分を補ってくれる漢方薬です。
ストレス肌タイプ |
精神的なストレスで緊張状態が続くと、アトピーの症状が悪化するタイプです。
大人になって、このタイプのアトピーを発症するケースが増えています。
ストレスによって、血行や水分代謝などの様々な機能の働きがバランスを崩し、皮膚にも影響が出てきます。食欲不振、便秘、下痢、不眠などの症状も併発しやすいです。
漢方薬を用いると同時に、ストレスへの対処方法を考えることが大切です。
小柴胡湯(しょうさいことう)や柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)、柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)は、ストレスに関係する「肝」に働きかけます。