不妊の原因は、体質やストレス、食生活など様々です。
漢方薬は、個人の体質に合わせて、妊娠しやすい体作りをサポートします。
こちらでは、代表的な不妊の原因と、主に処方される漢方薬について、ご紹介します。
食生活 |
食生活が偏っていると、体に余分な水分が溜まったり、血流が滞ったりして、排卵が上手くいかなくなることがあります。原因が食事である場合は、まずは食生活を見直すことが大切です。
脂っこいものや甘いものはなるべく控え、規則正しい食生活を送りましょう。
胃腸の機能が低下している場合に、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)や半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)、桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)などが処方されることがあります。
ストレス |
精神的なストレスによって、自律神経のバランスが崩れ、生理のリズムが乱れたり、排卵障害が起こる場合があります。イライラしやすい、落ち込むことが多い、生理が始まっても高温期が続くなどの場合は、柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)や桂枝加竜骨牡蠣湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)などがストレスの緩和に役立ちます。
また、妊娠しないこと自体がストレスになっているケースも、少なくありません。
ストレスを感じにくい環境作りを心掛けましょう。
血行不良 |
手足が冷えたり、自律神経のバランスが乱れたりして、血行が悪くなっている女性が増えています。
そのまま放置していると、卵巣機能が正常に働かず、不妊症になる場合があります。
冷えが原因で血行不良になっている場合は、冷えを改善することが大切です。
下半身はできるだけ温かくして、服装にも気を配りましょう。
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)や温経湯(うんけいとう)が、処方される主な漢方薬です。