女性の不妊症の原因には、「排卵因子」「卵管因子」「子宮因子」「頸管因子」「免疫因子」などがあるといわれております。一方男性の不妊症の原因には、「乏精子症」「無精子症」「精子無力症」「勃起障害」などがあるといわれております。中には、不妊治療に専念している方や漢方薬を服用している方もいらっしゃるかと思います。
漢方薬は、女性の子宮環境を良くする・男性の精子の質を高める目的で古代から用いられてきた方法の一つです。不妊症でお悩みの男性・女性の方は不妊治療と同時にぜひ、漢方薬を取り入れてみてはいかがでしょうか。こちらでは、女性の不妊症の原因についてご紹介していきたいと思います。
- ・排卵因子
- 月経不順や無月経など、排卵に問題がある場合や排卵に関係する女性のホルモンバランスが崩れることで起こる不妊の原因です。
- ・卵管因子
- 子宮と卵巣の間にある直径約1cmの細いチューブ状の器官です。精子と卵子を受精させ、子宮まで運ぶ役割をします。その配管が通過障害や閉塞などが原因で、卵の捕獲や輸送、受精などが行えなくなります。
- ・子宮因子
- 子宮内腔にポリープや子宮腺筋症、子宮筋腫ができてしまったり、子宮の内腔が癒着したり子宮が変形したりと、何かしらの原因で卵が育てられない子宮環境による不妊です。
- ・頸管因子
- 排卵期に増加する透明で粘調な帯下(おりもの)が、子宮の奇形や子宮頸部の手術、子宮頸部の炎症などが原因により減少し、精子が子宮内へ貫通しにくくなることで起こる不妊です。
- ・免疫因子
- 何らかの免疫異常で抗精子抗体が産出される女性では、頸管粘液内にも分泌されるため、たとえ運動性の良い精子でも通過を妨げてしまいます。人工授精をしたとしても卵管内でその通過が妨げられてしまうことが原因で不妊症になることがあります。