仙骨の痛み 背中を伸ばすと・・・

40代前半女性の右仙骨の痛み。

3か月前から激痛が走るとのこと。

他の症状は・・・

右中指のこわばり、動かしづらい。

最近になって首回りに汗がでる。

顎の痛みなど。

質問開始、「チョコ好きですか?」(お決まりのパターン)

・・・「チョコよりもあんこをよく食べます。」

ある漢方を1包づつ2種類合わせて飲んでもらい、5分しないうちに、

「指のこわばりと引きつりはどうですか?」

・・・「なんかいいみたい!」

「仙腸関節は?」・・・「いいみたいでも、もう少しかな?」

「ですよね!次の漢方で楽になりますよ!」

自信を持って温経湯で仕留めることに。

5分後、顔も真っ赤になり、背筋がピン!

「もう治ったでしょ!」

・・・「背筋を伸ばすと痛かったのが今は痛くない!」

・・・「紹介してもらってよかった。もっと早く来ればよかった!」

「私もそう言ってもらえてよかった!」

・・・紹介者と来てくれた人に感謝!

動悸 左側全体が・・・

50代後半女性やせ型の漢方相談。

メインの症状は・・・動悸。

2週間前に動悸が治まらず、入院。

そのときの血圧、上が150、下が80だったという。

高脂血症の薬を5年前から服用。

左の肩こり、夜間尿2回、眼精疲労。

また急にイライラするとのこと。

来店時は、左首から肩にかけて凝って痛みがあり、

腕から手まで冷たく感じるとのこと。

まず左側の痛みと冷えをとることに。

質問開始、「くだものはよく食べますか?」

・・・「あまり食べません。」

「生野菜はよく食べますか?」

・・・「生野菜を食べないので野菜ジュースを飲んでいます」

(生野菜と野菜ジュースは、生野菜を取っていることになりません。)

「今朝は、何食べましたか?」・・・「バナナとヨーグルト。」

(バナナをくだものと思っていない人が多い。)

まず半夏厚朴湯を飲んである漢方を飲んでもらうと、

カラダ全体が温まり、なんとこれだけで左の肩の痛みと左側の冷えも

なくなってしまったのです。

とどめを出すまでもなく解決。

お腹の冷えからの動悸もあります。

座骨神経痛 めまいがあり・・・

20代後半男性、漢方歴5年のベテランさん。

体形は、やせ型で筋肉質、柴胡桂枝乾姜湯タイプ。

食欲不振、下痢、めまいがたまに起こる。

こんなタイプの人が座骨神経痛になると、

ある漢方で治るという。

その漢方は、男性で常用している人は、当店ではその人ひとり。

座骨神経痛には、越婢加朮湯、温経湯、八味地黄丸をよく使いますが、

それよりも効くというから勉強になります。

女性の腰痛、座骨神経痛には、使いますが男性にも使えるということ。

教科書のみで漢方を勉強している人には、理解不能の世界。

やはり、試飲して、効くかどうかの積み重ねが大切。

また一つお客様に教えていただきました・・・感謝!

片頭痛 3年前に・・・

50代前半男性の片頭痛の漢方相談。

3年前、1年間治らなかった肋間神経痛を1週間で治った人。

来店するなり、「覚えてますか?」

・・・「覚えていますよ、名前まで」

(治ったら来なくなった人はよく覚えているものです)

「片頭痛が治らなくて・・・」

ドラックストアで買った五苓散の箱を手に持っている。

「これ店の人に勧められて飲んだけど、ここんちの漢方のほうが効いたので・・・」

肋間神経痛が治った時と同じ漢方と五苓散を混ぜて一服。

5分後、「あれっ、痛くなくなった!」

「最初から来ればよかった!」

嬉しい言葉ですが、あまり信じないようにしています。

腰の重み おもりを巻き付けている・・・

50代前半女性の腰の重みの漢方相談。

腰が重く、カラダもだるいとのこと。

重いところは、骨盤の上。(左右)

「仙骨も痛くないですか?」

・・・「そこは大丈夫。」(そうかな、おかしいはずなのだが・・・)

まず重いといった症状によく使う漢方を一服。

すると、腎臓のところが温まる。

続いて四逆散を飲んで5分後。

「あれっ、仙骨のところが冷たくなってきた。」

(ほらね!そこからきていると思ったとおり)

そこでいつもの温経湯。

10分後、腰の重りというベルトが取れ、カラダのだるさも改善。

やはり、自分が感じたとおりに飲ませるべきでした・・・反省!

中指と薬指の痛み ハサミを握ると・・・

40代前半女性の右薬指と中指の痛み。

3か月ぶりに来店。

仕事は、美容師さん。

コロナの影響で最近ようやくお客さんが増えたとのこと。

ところが、ハサミを持って切るときに痛くなって、

朝、こわばりもあるという。

「ずっと漢方切らせていて・・・」

・・・「それは、私のせいではありません。」

「私が来なかったのがいけないんです。」

そんなやりとりをしながら考える。

そして、質問、

「もしかしてこわばりと感覚もおかしいのでは?」

・・・「そうかも!」

ある漢方を飲んで時間がなさそうだったので

すぐさま四逆散を飲んでもらうこと10分。

「あれっ!まだ少し痛いけどこわばりと感覚が戻った!」

マスクしながらの作業は、イライラして四逆散になりやすいのでご注意を!

私も、最近四逆散が飲めます。

 

脳みそのシワ シワが多い人は・・・

顔は、シワが多いと嫌ですよね!

では、脳みそのシワは?

よく言われている脳みそのシワが多い人は、頭がいい!!

では、イルカとヒトではシワが多いのはどっち?

答え・・・イルカ

イルカは水中で音を出してその反響を調べるために

脳のシワが増えたという説があります。

しかし、イルカの知能はヒトには及びません。

実は、脳のシワは胎児のときに大脳が作られる過程でつくられ、

生まれたときにはすでに出来上がっているため、

成長してどんなに勉強してもシワの数は増えないそうです。

ちなみに脳の重さと頭の良さも関係がないらしい。

アインシュタインの脳は、1230g、

一般的な成人男性の脳(1350~1500g)よりも軽かったそうです。

子供のころ、私の頭が小さくて、バカにされましたが、

このことを知っていればよかったかな?

熱中症? 頭が熱くて・・・

小学5年生男子の漢方相談。

「息子が、頭が熱くてクラクラする」と電話。

学校から電話があり、迎えに行ったとのこと。

もちろん五苓散は、飲ませたという。

そこである漢方を飲んでもらい、そのあと続命湯を飲んで様子を見ることに。

翌日電話で、続命湯をさらにまた五苓散を飲ませたら治ったという。

そこである漢方を思いつき、質問してみると、

「学校から帰ったときに顔が赤く、唇も赤かった?」・・・「はい!」

「水を一気に飲み干した?」・・・「そういえばいつもより水を飲んでた。」

やはり、そこを質問しなかったことを反省。

まず最初にある漢方を飲ませていればもっと早くよくなったはずと

「ごめんなさい!」と謝ったのでした。・・・はやり電話では難しいものです。

耳のふちのかゆみ 赤く腫れ・・・

50代半ば女性の耳のふちのかゆみの漢方相談。

外で草むしりをしてから夕方になって右耳のふちがかゆくなり、

鏡を見たら赤く腫れているという。

確かに右の耳だけが赤く腫れている。

以前から日光アレルギーがあり、日焼けするとかゆくなるという。

そこで桂枝加黄耆湯を2包飲んでもらうこと10分。

「かゆみはどうですか?」

・・・「あれっ!少し治まってきたみたい。」

(少しか?私もあれっ?)

さらに質問、「油ものを食べると胃もたれしやすくないですか?」

・・・「なんでわかるの?」

「そのような顔しているので・・・」

・・・「顔でわかるんですか?」

「はい、なんとなくわかるんです。」

そこで仕上げの漢方を一服。

10分後、「すごい!かゆくなくなった。」

・・・「少し赤みと腫れが取れましたよ!」と言って鏡を見せると。

「あれ、ほんとだ!」

・・・「私は、ウソは言いませんので!」

普段は、柴胡桂枝湯を飲んでいるといろいろな症状の予防になることを説明。

しかし、それは、胃がもたれたらまた来るということで・・・了解!

ふくらはぎの痛み 動いたわけでもなく・・・

40代半ば女性の電話での漢方相談。

ふくらはぎの筋肉が張って痛いという。

いつも黄耆建中湯で治るのですが、今回はダメという。

別段何か作業をしたわけでもないのに夕方に急に痛くなったという。

食べたものは、ラーメン。

では、越婢加朮湯と飲んで様子をみると、

30分たっても痛みは増すばかりで全くダメ。

何かおかしいなと思い質問、

「もしかして、筋肉を動かさなくても、触るだけでも痛い?」

・・・「触っても痛い!」ああなるほど!

ある漢方を2包飲んでもらうことに。

30分後、痛みはなくなったと電話。

・・・筋肉の引きつりの痛みではなかったのです。

(よく聞かないとダメです・・・反省)