漢方は、証に合っていれば効果があり、副作用もでません。
しかし、“証”というものがどのようなものかがわかりにくい。
そこで証とは・・・
「薬を効かせるための条件でもあり、副作用が出ないようにするための
但し書きのようなもの」と考えています。
例えば葛根湯の証とは・・・
浮脈、緊脈、発熱、悪寒、頭痛、肩こり、汗かきでない、咳、下痢など。
これらの状態のときに葛根湯を使うと、よく効きます。
逆に頭痛、肩こりがあっても汗をかきやすい体質の人に
葛根湯を与えても頭痛や肩こりがとれないどころか、
胃の不調を訴えたりします。
これを漢方の副作用という人がいますが、
これは、葛根湯の証でない人に与えた結果なので処方の誤りということになります。
くれぐれも勘違いしないようにしてください。