右膝の痛み 足を伸ばすと・・・

80代前半の右膝の痛みの漢方相談。

今年の10月に大腸がんの手術。

現在抗がん剤を服用中とのこと。

抗がん剤の副作用が怖いので漢方を飲みたいと来店。

「今ある症状は、なんですか?」

・・・「お腹が張るのと右膝が伸ばすと痛いくらいかな?」

10月に手術をしたとは思えないくらい元気。

しかし、手術後と抗がん剤を服用しているということなので、

そんなときに使う漢方を一服。

「漢方って味しないのね!」と一言。あたりだな・・・

飲んだ後すぐにお腹周りが温まる。

続いて、膝周りの引きつりを考え、

黄耆建中湯を飲んでもらい、10分後。

「膝を伸ばしてみて!」

・・・「あれっ、痛くない、治ったみたい!」

術後は、諸不足になりやすいので黄耆建中湯は、よく使います。

風邪に葛根湯 風邪の漢方といえば・・・

30代後半女性の風邪のこじれの漢方相談。

1週間前から風邪で頭痛が取り切れないという。

K社の葛根湯を飲んでいくらかましになったものの、(当店は一番効くJPSです。)

どうも風邪が抜けきらないという。

頭痛の場所は、側頭部。

抜けない風邪に桂麻各半湯をよく使いますが、なんか違う感じ。

「引き始め、腰が痛くなかった?」

・・・「ちょうど生理だったので痛かった。」

そこである漢方を飲んでもらうと、「葛根湯より甘くて美味しい!」

カラダが温まり側頭部の頭痛も少し楽になったものの、

まだ痛いという。(これは想定内)

そこで仕上げとして小柴胡湯を飲んでもらうと、スッキリ!

風邪の初期の段階で漢方を間違わないようにしたいものです。

その後、必ず小柴胡湯を入れるのも実は大切なポイントです。

そして、一日で風邪を治すのです。

こじれると厄介になりますので・・・早めのご来店を!

締め付けの頭痛 ワイヤーで・・・

30代半ば女性の頭痛の漢方相談。

締め付けられるように痛いというので、

即座に苓桂味甘湯を一服してもらうと、5分もしないうちに解決!

では、本体は???

そこを探るべくいろいろな質問をしてみると、

立ちくらみ、上半身が熱くなり足冷えとむくみ、生理は遅れがち、

過呼吸も過去一回あるということから、

ある漢方を飲んでもらうと、足まで温まったので、間違いなし。

この人の場合、血液不足がそのような症状を引き起こしていたのです。

しかし、貧血の数値が低いとは言われたことがないという。

人のカラダは、数値だけでは測れないものもあるということです。

知覚過敏 体温より低い温度の・・・

30代半ば女性の視覚過敏の漢方相談。

左上奥歯の虫歯から始まり、知覚過敏まで発症。

歯医者さんに通うも治らないというのです。

漢方歴3か月、一度教えるとすぐに覚えてくれて、

四逆散は、歯の食いしばりだけでなく、

歯茎の痛みにもいいですよ!と教えたのを覚えていて、

四逆散を飲むといくらかましになるという。

しかし、体温より低い温度のものがすべてしみてしまうという。

そこである漢方を飲んでもらい、10分後、

効いたかどうか確かめために氷水をつくって、飲んでもらうと。

「全然しみない!」

隣に居合わせた人が「知覚過敏も漢方って即効性があるの?信じられない」

「この知覚過敏の人は、当店のサクラではないですよ!」

・・・いつも言われるので。

 

不眠 安定剤を飲んでいる人に・・・

30代半ば男性の不眠の漢方相談。

安定剤を常用。

はじめは昼間が眠いということで酸棗仁湯が聞いていたのですが、

いまいち、眠れないとのこと。

寝ていて頭から汗がでるということなので

柴胡桂枝乾姜湯にしたら頭の汗はかかなくなったものの

寝ていても夜中に目が覚めてしまうという。

夜間の胃の冷えと考え、安定剤を常用している人に

よく使う漢方を寝る前に足してみたところ、

よく眠れ、夜中に起きなくなったという。

お薬で自律神経をコントロールすると、

その反動がどこかで出るものです。

風邪を引く力 漢方を飲みだすと・・・

今まで風邪なんか引いたことがない!

という人が、漢方を飲みだすと風邪を引く人がいます。

これはどういうことか?

年齢を重ねると、風邪を引けないカラダになっているということ。

もちろん、食べ物に気を使い、生活習慣にも気を使い、

不摂生はしていないという人は、別です。

しかし、私も含め、お酒を飲んだり、甘いものを食べ過ぎたり、

夜遅くに食べたりとしているはずです。

それでも風邪を引かないというのは、

カラダが鈍感になっているということ。

カラダが汚れてくると、わざとカラダはウイルスを引き込むのです。

そして、熱をだしたり、下痢したり、食べられなくなったりと

不快症状を出して、生活習慣を正そうとします。

漢方生活をしだすと、違反をするとすぐに、

それを知らせようと、様々な不快症状がでます。

そのサインに気が付くことが大切です。

喉の痛み  チクチクして・・・

50代後半女性の喉の痛みの漢方相談。

漢方飲みだして2週間。

もともとは、冷え症と便秘。

これはすぐに改善。

そのとき相談内容。

「風邪ひかないのでは?」

・・・「はい、風邪なんてここ30年ぐらい引いたことがない。」

「漢方飲みだすと、風邪を引けるようになりますよ!」

・・・「えっ?大丈夫、引かないから」

「いや、きっと今年は引きます。」と予言したのです。

すると、「ほんとに風邪引いた!」となかば嬉しそうに来店。

症状は、喉がチクチク痛いという。

「鼻水ポターンでしょ!」・・・「なんでわかんの?」

早速、そんな時に使う漢方を3包飲んでもらうと。

5分もしないうちに、喉の痛みが消え、鼻水も止まり、

漢方の即効性に驚きの表情!

この表情を見るのが私の漢方相談の楽しみでもあります。

親指の付け根の痛み ゴルフで・・・

50代半ば男性の右手親指の付け根の痛み。

ゴルフの練習で痛めて、かれこれ1か月痛いという。

私も以前、ゴルフをしていて左の親指を痛めたことがあります。

そんな時によく使う漢方は、温経湯。

まず一服。

味は、そんなに苦くないとのこと。

仕上げに痛みによく効く漢方をとどめにもう一服。

時間がなかったので2服を続けて飲んでもらい、5分後。

「指を動かしてみてください!」

・・・「全然痛くない!?」

とりあえず3日分。

その後、その人の紹介で親指の痛みの人が来店。

その人も同じ漢方で改善。

まだまだゴルフ仲間が来る予感がします。

排卵痛 生理前から・・・

30代後半女性の排卵痛の漢方相談。

最初の来店時は、下痢しやすく腹痛。

桂枝加芍薬湯でよくなったとのこと。

今回は、排卵から生理が終わるまで痛みがあるという。

「今、痛いですか?」

・・・「そろそろ生理なので痛いです。」

「今日は、桂枝加芍薬湯は飲みましたか?」

・・・「はい!」(桂枝加芍薬湯できかないということは・・・)

「もしかしてお腹と腰が両方痛いですか?」

・・・「はい!」

そんな時に使う漢方を2包飲んでもらうと・・・

「これ、今までで一番おいしい!」

5分後、「どうですか?」

・・・「あれっ?痛くない!」

鎮痛剤より早く効くということが本人も納得。

漢方は、生薬がひとつ多いか少ないかで効く場所が変わります。

血尿 やけるような痛みに・・・

今度はおばあちゃんから電話。

孫、娘、今度は、私という。

「血尿が出て、おしっこすると痛いの!」

・・・「やけるように痛い?」

そこまでは痛くないけど、おしっこが真っ赤なのが心配。

もともと心配性なので、病院に行くべきか迷って私に電話したという。

前日、今年最後にまとめて漢方をあらゆる種類を持って行ったのですが、

膀胱炎関係は、ならないからいらないというので持たせなかったのです。

持たせなかったのは私の責任なので郵送だと間に合わないので、

自宅まで2種類を届けたのです。

まず猪苓湯を1日4包飲んで翌日電話があり、

血尿は、止まったとのこと。

しかし、今度は、おしっこのとき焼けるように痛いという。

もうひと種類の漢方を飲んで解決。

これからは、あらゆる症状に対応できるようにすべて持たせるようにします。

これで孫、娘、おばあちゃん、3代漢方に助けられたことに。

この時期、風邪と膀胱炎にも気を付けましょう!