生薬
麻黄、杏仁、桂皮、甘草、以上4味。
効能・効果
風邪の引き初めで、寒気がして発熱、頭痛があり、
カラダの節々が痛い場合のつぎの諸症:
熱性疾患の初期、感冒、流感、腸チフス、肺炎、鼻血、
乳幼児の鼻づまり、気管支喘息、急性関節リュウマチ、腰痛など・・・
麻黄は、発汗、鎮咳作用、桂皮と組むことで汗を出させて
熱を下げる働きがあります。
杏仁は、鎮咳去痰作用があり、気の滞りをなくして浮腫を消します。
甘草は、急迫症状を緩和して麻黄と組むことで強心的に働くとあります。
インフルエンザのとき、カラダの節々が痛むときによく使います。
気をつけてほしいのが、汗。汗かき体質でないことが条件になります。
もし間違えて汗かき体質の人に使うと、さらに出て脱水症状
が起きる場合があります。
とくに高齢者には、1包でも発汗過多になり脱水するばあいもあります。
乳汁の出が悪く分泌不足のときに使うときもあります。
麻黄湯と間違いやすいのが大青竜湯。
ポイントは、節々の痛みの他に口が渇き、
じっとしていられないようなときは大青竜湯を使います。