夏風邪 食欲がなく・・・

先日、40代女性の風邪の漢方相談。

風邪なので葛根湯をください!と来店。

店内に入ってきた瞬間、桂枝湯系の相談かな?と思ったくらいでした。

そこで、葛根湯?と言われたので、ちよっと待ったをかけたのです。

「葛根湯の症状ではないですよ!」と一言。

するとなんで素直に葛根湯を出してくれないの!とばかりの顔。

「葛根湯は、汗っかきでなく、食欲がある人の風邪に使うのですよ!」と説明。

「知り合いに葛根湯がいいといわれたので」・・・そういうこと。

ようやく漢方相談開始。

症状は、食欲がなく、食べると気持ち悪く、頭痛がするとのこと。

そこで汗かき、食欲なしの風邪によく使う桂枝湯一服。

すると、「あれっ?」・・・「どうしましたか?」と聞くと(心の中で効いたと確信)

「だって頭痛くないんだもの、そんなに早く効くの?」

漢方は、長く飲まなくては効かないという先入観のほうが強いようで、

みなさん、効いているという現状を認めたくないようです。

桂枝湯は、風邪だけでなく、夏の食べられないときの滋養強壮としても

良く使うのですよと説明。

桂枝湯に限らず自分にあった漢方は、

その人にとっての栄養ドリンクともいえます。

息苦しさ2 更年期とは・・・

昨日のつづきで、更年期は、誰しもおとずれます。

しかし、更年期障害という不調が必ずしも起こるとは限りません。

では、更年期を迎え、ホルモンバランスが崩れ、自律神経が

乱れてしまうのはどのような理由からか?

更年期を素直に受け入れて、食生活や生活習慣を見なすことです。

これまで子育てや仕事で日々忙しく自分のカラダのことを

見向きもしなかった人がほとんどではないでしょうか?

カラダの細胞は、この時期にこんなことを言っているのかも?

「そろそろ、自分のカラダと向き合って人生を見直して!」と。

不快な症状には、それぞれメッセージが隠されているように思います。

そのメッセージを聞いてみて考え方、生き方を変えてみる時期が

更年期ともいえるのではないでしょうか?

息苦しくなる人は、息をする暇もなく忙しかったのでは・・・?

息苦しい1 どこにいるかで・・・

息苦しさ、胸騒ぎ、ドキドキ、不安感などの症状は、

女性の場合だったら、更年期障害?と考えるでしょう!

では、その原因の一つに、ホルモンバランスの変化による自律神経の乱れが

同然ありますが、置かれている環境でも症状が出ることも考えてみましょう。

環境が原因の場合を考えてみましょう。

たとえば家にいるとそのような症状が出る人がいます。

人は、天の氣、地の氣、人の氣の影響を受けながら生きています。

その家に誰がいるか?で体調が変化します。

誰と一緒にいるかでカラダは、様々な反応をしているのです。

たとえば、子育てに夢中のときは、気がつかなくても、

子供が手を離れたときに、ふといろいろと考えてしまうことがあります。

「私は、この人でよかったのだろうか?」などと・・・

いろいろと考える暇ができる時期とホルモンバランスが変化する時期が

だいたい同じになるため、更年期障害という症状が出やすくなるわけです。

しかし、なかなかその環境から新たな環境に踏み出すことは、

様々な事情でできないのが現状です。

では、どのようにしたらよいのか?・・・明日へ。

神経痛と附子 鎮痛剤? 

神経痛によく附子を使います。

では、附子に鎮痛効果はあるのか?

実は附子には鎮痛効果はないのです。

では、なぜ痛みに効くのか?

その前に神経痛になる原因は?

腎の弱りが原因です。

腎というと小便を作るだけでなく、

副腎ホルモンにも関係しています。

病院で良く使うステロイドです。

ステロイドは、炎症、鎮痛によく使われています。

しかし、そのおおもとは、腎にあるということです。

腎が虚弱すれば、副腎ホルモンがすくなくなり、痛みがでます。

附子で痛みが取れるのは、腎の弱りからくる神経痛によく効きます。

それは、腎が復活して副腎も復活したおかげで痛みが取れるわけです。

くれぐれも附子は、痛み止めではありません。

附子が入った漢方で神経痛によく使う八味地黄丸は、有名です。

 

漢方の復活剤 附子は・・・

臓器が弱ったときに使う生薬のなかで附子があります。

では、附子はおもにどこの臓器に効くのか?

心臓と腎臓の衰弱に使います。

附子で良く使う漢方は、真武湯があります。

真武湯で気をつけなくてはいけないのは、消化器系の衰弱がない人です。

もし、消化器系の衰弱があれば同じ復活剤でも人参湯を使います。

真武湯は、胃腸の衰弱している人ではなく、心臓や腎臓が衰弱したために

胃腸の不調もあるという人に使います。

真武湯の中には芍薬が入っていますので、

アトニー気味の人には使わない方が無難です。

では、どのような人に真武湯を使うのか?

体の反応が鈍く、普段疲れていると自覚がない人。

倒れてしまうまで動ける人で、その結果、心臓と腎臓が衰弱して、

水の代謝がうまくいかず、カラダが重く、横になっていたいような人です。

簡単にいうとカラダ全身が水浸しになってしまったため、めまい、ふらつき、

まぶたの重み(目を閉じていたい)などの症状がでたときです。

夏バテの漢方としても良く使います。

頭痛 上から下へ・・・

40代後半男性の頭痛の漢方相談。

症状は、後頭部の頭痛、肩コリ。

頭痛と言っても普通の頭痛とは少し異なり、痛みが上から下へ走るとのこと。

また、入浴すると痛みが発症するとのこと。

痛みが移動するとのことなのでまず、半夏厚朴湯を飲んでもらうことに。

喉のあたりは、温まったものの肩の重さや

後頭部、首と頭蓋骨との間の重さは取れず。

いろいろと漢方を飲んでもらったのが少し改善するもののいまいち。

あまり、動かないので少陰病になっていると判断し、

よく使う漢方を最後に一服してもらうことに。82

味はしないというので様子を見るも取りきれず。

とりあえずその漢方を中心に自律神経系の漢方も1週間飲んでもらうことに。

その場でスッキリ症状を取ることができず申し訳ない気持ちでいっぱい。

なんとか効いてくれるといいのだがと思っていたのです。

そして、一週間後来店、頭痛は、ほとんど改善とのことでほっと一安心。

その漢方が効いたということは、腎の弱りが原因なので

そこで腎の弱りに良く使う漢方を持って行ってもらうことに。

はたして、どうなるか・・・治ってくれるといいのですが。

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めまいとしびれ 気圧の変化で・・・

40代半ば女性のめまいの漢方相談。

1番の症状は・・・気圧の変化でめまい。

ほかには・・・耳鳴り、難聴があるという。

気圧の変化の頭痛やめまいによく使うのが五苓散。

小便の出具合を聞いてみると、超遠い。

顔色もすぐれず、なんかまぶたが重そう。

まず真武湯を飲んでもらうと、いくらかめまいはよくなったのですが、

また、ここであらたな問題が・・・

それは、手足のしびれ。

次に飲んでもらったのがセオリー通り五苓散。

さらにめまいは改善されたもののあいも変わらずしびれがとれない。

もしかして更年期の症状かと思い、質問してみると、

本人は、自覚ないもののどうもからんでいる感じがしたので、

更年期障害のときの症状によく使う漢方を飲んでもらうと・・・139

あっというまにしびれが取れたのです。

と同時にめまいも更に改善したので本命は、この漢方ということに。

次回は、高い音の耳鳴り(今回は、なかった)と難聴が良くなる漢方を見つけることに。

もしかしたらこの症状も今回の漢方で改善してくれればよいのですが・・・

後鼻漏  副鼻腔炎や蓄膿が? 

副鼻腔炎と後鼻漏は、セットの場合が多々あります。

私も以前は、後鼻漏に半夏厚朴湯などで対応していましたが、

良く問診してみると、副鼻腔炎、または蓄膿症などの合併があります。

もしくは、これらの病気が後鼻漏を引き起こしているのかも?

と思い副鼻腔炎、蓄膿症に効く漢方を見つけていくと、

後鼻漏が早くよくなることに気がついたのです。

病院で副鼻腔炎、蓄膿症と言われていない場合でも、

アレルギー性鼻炎があるかどうかも後鼻漏に関係します。

よくよく考えれば、私が中学のとき、アレルギー性鼻炎がひどく、

ティシュを毎日1箱使っていました。

そのときに喉の方に鼻水が回ることが多々あったのです。

今考えれば、これも後鼻漏。

喉を治すには、鼻、鼻を治すには、体質改善が必須ということになります。

体質改善には、食事、睡眠、運動、精神の安定などを見直すことです。

今私のテーマは、「腸活」、腸を治すことでどんな症状が治るか楽しみです。

 

唇の渇き 冷たいものばかりを・・・

今年の夏は、酷暑のため冷たいものを飲んだり食べたりしたのでは?

親子で便秘。子どもは、2歳の女の子。

親子をよく観察しているとある共通点が・・・それは、唇。

唇が乾燥していて、カバカバ。

すると、お母さんが「この子アイスばかりを食べているの」と一言。

その女の子は、唇の皮をむいてしまい、血を良く出すというのです。

そこでお腹を温め、栄養補給をする漢方を飲んでもらうことに。21

その子が生まれる前は、お母さんも飲んでいた漢方なのです。

同じ漢方を使うとは、やはり、血は争えないということです。

2歳の女の子、漢方をゴクゴク、飲みっぷりがよかったので効くはず。

もしかして、栄養失調を起こしているようにも感じます。

2018年9月   お知らせ

まだまだ残暑は、続いています。

食欲不振、だるい、疲れがとれないなどの症状を訴える人が増えてきました。

この時期、胃腸を休めて夏バテ対策をしましょう!

それにはお粥を食べてみて下さい。

私の場合は、最近野菜スープを作って飲むようにしています。

すると、汗が出て胃腸が温まるのが良くわかります。

腸活のやり方を知りたい方は、ご来店をお待ちしております。

 

整体教室休講・・・なし

補講・・・・・・・なし

 

今月のテーマ 【脾の立て直し2】

日時・・・2018/9/23(日)

時間・・・10:00~12:00

参加費・・3,000円 会員1000円

※脾の立て直しの漢方選びと整体を学びます。

 

参加申し込みは、クスリのウエノTel0277-20-4788(12:00~19:00)

私の携帯電話を知っている人は、携帯へ!

≪今月のことば≫

“氣くばり”

ささいな氣くばりが 人生を豊かにします!!  よしひろ