牛黄2 元気玉と・・・

どうにもならないとき、元気がないとき、何を飲んでもダメなときに

牛黄は、威力を発揮します。

牛黄が入ったものに日水清心丸というものがあります。

当店では、「元気玉」と呼んでいます。

1丸3000円(税別)もしますが本当にだるくて

疲れがたまっている人に良く効きます。

効能・効果

強心作用・・・動悸、息切れ、心臓が弱い人。

鎮静作用・・・ストレス、不眠、更年期障害。

鎮痙作用・・・手足のしびれ、麻痺、脳梗塞などの後遺症。

解熱作用・・・高熱

清熱作用・・・熱中症、熱射病、暑さ負け。

血圧調整作用・高血圧、低血圧。

利胆作用・・・肝臓疾患、胃もたれ、食欲不振。

私も、だるくてしょうがない時、ヤル気が疲れて出ないときによく食べます。

私の次男がインフルエンザで高熱が出て食べられないときに

坐薬として使ったことがあります。お尻から入れても効果があります。

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牛黄1 胆石が・・・

牛黄(ごおう)は、牛の胆嚢にできる胆石です。

牛1000頭に1頭の割合でしか取れない貴重なモノ。

正倉院に残っている文書では、奈良時代、新羅からの使いが牛黄を日本に持ち込み、

貴族や上流階級の間で飲まれていたことが伝わっています。

あの徳川家康も牛黄の愛用者だったとか。

牛黄の働きは・・・

カラダの余分な熱を冷ます。

肝臓の働きを助ける。

心臓の働きを良くする。

神経の興奮を鎮め、心を落ち着かせる。

邪気払いとしてお守りとしても使われています。

牛の胆石と聞くとそんなのが効くのと思いますが、

インフルエンザなどで高熱が出た時によく子供に飲ませると、熱が下がりました。

私も漢方が未熟だったころ扁桃腺炎で高熱がでたときに手足がしびれたときに、

使うと即効性がかなりありました・・・今はお世話にならずに済んでいます。DSC_1238

喉のヌルヌル 10年前から・・・

60代半ばの女性の漢方相談。

10年ぐらい前から喉がヌルヌル?するとのこと。

右の扁桃腺がいつになっても腫れが引かないとのこと(20年前から)。

また、喉に何かがからまっているような感じがするともいう。

喉の異物感といえば39半夏厚朴湯。

飲んでもらうと、なんかチリチリするといって5分後、「いいみたい!」。

しかし、今度は、喉のヌルヌルがひどくなったというのです。

こういうことは多々あります。

ひどくなったのではなくて、もともとひどかったのです。

もっとひどかったのが、喉の違和感。

喉の違和感が取れてきたから、喉のヌルヌルが際立ってきたということです。

食べ物や食べ方を聞いてみると、かなり好きなモノは大食いと早食いもある。

特に、濃い味のものが好きということなので、塩分過多による粘液と判断し、

越婢加朮湯を飲んでもらうと・・・

10分後、喉のヌルヌルが取れた!と大喜び、残るは扁桃腺の腫れ・・・つづく。

喉の痛み  唾を飲み込むと・・・

風邪薬の一本飲みを買いに来た男性。

当店では、漢方しかないのを知って帰ろうとしたのを無理やり引き止め、

漢方を試してもらうことに・・・

当然、漢方が即効性なんか信じていない人。

ただ私はたんたんと質問。

どんな症状ですか?と。

「風邪で唾を飲み込むと痛いんだけど」・・・もういいよという感じ。

これは、時間がないと判断して、熱もなく節々も痛くないことを確認して、

葛根湯と8桔梗石膏を混ぜて飲んでもらうと。

「あれっ?こんなに漢方が効くわけはないよね!?」

期待通りの答えに心の中でガッツポーズ。

信用したのか、「いつも風邪を引くと扁桃腺が腫れるんだけど」と不安そう。

では、念のためにといって24小柴胡湯を飲んでもらうと、「焼き芋の香りがする!」

こんなに漢方は飲みやすいの?といって3回分持っていくことに。

帰るころには、顔の血色もよくなり、私もホッとしたのです。

私たちは、医師ではないのでいかにすぐに効かせられるかが

信用してもらうには必要。

これからも一瞬でその人の証が見分けられるように研鑚しなくては・・・・

足裏にスポンジ  めまいがして・・・

80代女性のめまいの漢方相談。

逆流性食道炎、高脂血症、不眠症の薬を飲んでいて一向に調子が良くならず、

かえってめまいやふらつきがあるとのこと。

顔を見た途端、「足の裏にスポンジが挟まっていません?」と聞いてみると、

なんでわかるの?と驚く顔を見るのもひとつの楽しみでもあります。

すかさず真武湯を一服してもらうと、

「あれっ?スポンジが薄くなっていく」とまたまた不思議顔。

80年以上も生きていると漢方がそんなに早く効くわけがないという先入観を

どうしてもぬぐいきれないのは、当たり前のことです。

帰るころには、だんだん目の重さもとれふらついきもなくなり、

首をかしげながら帰る姿を見るのもいつもの光景。

また、来てくれるといいのだが・・・・

後鼻漏  鼻の中のグジュグジュ・・・

後鼻漏は、鼻が喉のほうに流れてきます。

いいかえると、前(表)に出せず後ろ(裏)に回ってしまうということ。

後鼻漏でよく使われる漢方というと39半夏厚朴湯が有名。

しかし、39半夏厚朴湯だけではなかなか改善しないことも多い。

では、どうして鼻が喉のほうに流れてくるのか?

それは、鼻の奥に常に鼻水のようなものがあるからです。

特徴は、鼻を鳴らすかどうかが見分けるポイント。

鼻を鳴らしている、または鼻がつまっているという自覚がない人も多いので、

いかにそれを見つけるかが漢方を選ぶ人の腕のみせどころでもあります。

もし、それが確認できたときには、桂枝加黄耆湯を飲んでみることです。

震源地である鼻のグジュグジュを処理することができれば

後鼻漏が解決の一歩になります。

風邪を引いて咳が長引いている場合のときも同じ。

喉から気管、肺にまでグジュグジュが行ってしまうと苦しくなります。

いくら咳に効く漢方を飲んでも効果はあまりでません。

何事もおおもとを変えることが大切です。

夜間尿  4~5回も・・・

40代男性の夜間尿の漢方相談。

20代からの悩みというのでやく20年間も苦しんでいるとのこと。

昼間も小便は、近く、夜中に4~5回もおしっこに起きるという。

病院での診断は、前立腺炎。

夜間尿で有名なのは、61八味地黄丸ですが、

この漢方だけでは、なかなかよくならないのが現実。

そこで生活習慣を聞いてみると、やはり、腹に冷えがあるのです(自覚なし)。

下腹部の冷えを解消しないかぎり、頻尿や夜間尿は、治りません。

この人は、21小建中湯でお腹の冷えを取り、

61八味地黄丸をメインに飲んでもらうことに。

1週間で少しでも夜間尿の回数が減ればよいのですが、

ダメな場合もうひとつ原因があります。それは、不眠です。

はたしてどうなるか?・・・後程報告します。

『息子の腹痛・・・』   漢方ママさんから・・・

漢方ママさんミキティさんに何か漢方のことに

関することを書いてもらいました。

 

こんにちは!漢方ママミキティです。

今日は小学校3年生の長男坊のお話。

長男坊はお腹が弱く、アイスを食べると下痢をして生活リズムを崩すと便秘になり、

何かあると精神的に腹痛を起こす・・・とにかくすぐにお腹にくるタイプの子

なので、一緒にウエノ先生の所に連れて行きました。

そして症状を話し、『キュ~~っと痛くなったら9番の漢方を飲みな!』

と飲ませて頂きました。

その時は残念ながら症状が出ない状況だったので治るか治らないか

わからなかったのですが、3口くらい飲んで、これなら飲めそうな味!

というので買って帰りました。

そしてそして、その時は来たのです。

「ママ!お腹痛いから9番の漢方ちょうだい!!」

きたーーーー!

そして2口・・・

「ママ、治った!!」

またまたきたーーーーーー!!!

でも、まさか2口で治るなんてと疑り深い私は、

もう一口飲んでもらうと、苦くてもう飲めないのです。

先生の言ってた通り、子供は1口でも効くんですね!

これからことあるごとに「9番ちょうだい!」と言ってくる息子。

漢方キッズの仲間入りを果たしたのでした♡笑

息子にも漢方が強い味方になってくれて、お母さんは嬉しいよ♪ Ⅿ

 

漢方ママさん漢方エピソードかいていただき感謝!   image1_1

苓桂味甘湯  しめつけられる・・・

生薬

茯苓、桂枝、甘草、五味子、以上4味。

効能・効果

手足が冷えて顔が赤くなるものの次の諸症:

のぼせ、動悸、からぜき、のどのふさがり感、耳のふさがり感、ノイローゼ、

更年期障害、血の道症、感冒、気管支炎、百日咳、腹部動悸、胃部振水音など

本方の病位は、少陽病の虚証、顔が真っ赤になってのぼせている状態とあります。

しかし、真っ赤になっていなくても目のラインが

ほんのりと赤くなっている状態の人のほうが多い。

若干の貧血傾向があり、咳き込むと赤くなり、

痰は薄くけれども切れにくいという特徴があります。

ポイントは、しめつけられるような感じがするというときです。

しめつけられるような頭痛、のどがしめつけられる、胸がしめつけられるなど・・・

咳の状態は、息苦しく横になって寝ることが出来ないときや

物に寄り掛かって呼吸をするという状態のときに使ってみてください。

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苓甘姜味辛夏仁湯 小青龍湯のような・・・

生薬

茯苓、半夏、杏仁、甘草、乾姜、細辛、五味子、以上7味。

効能・効果

急性、慢性気管支炎、肺気腫、肺水腫、心臓性喘息、百日咳、

脚気、慢性腎炎、萎縮腎、腹膜炎、肋膜炎など・・・

苓甘姜味辛夏仁湯(りょうかんきょうみしんげにんとう)は、

カラダのなかに余分な水があり、そのために冷えが慢性化して体力が

低下した結果の喘鳴、咳痰、水腫などを発症したものに使います。

小青龍湯証と同じようにつかいますが、体表面ではなくカラダの中に

症状があるばあいに使い、本方には、貧血傾向があるのがポイントです。

手足が冷え、胃内停水、心悸亢進、喘咳、尿利減少、

むくみなどがある場合に使います。

また、麻黄が適さない人の咳、鼻水などに使い、

長期で服用する場合には本方のほうがよいようです。