眼疾患2 治療は・・・

眼の疾患の治療方法は?

外臓部のアレルギー反応の場合は、その毒を外に出します。

または、アレルギー反応で生じた物質を尿や便で出します。

次に血行障害の場合は、血行を良くする駆瘀血剤などを使います。

内臓の弱っていて視力低下やかすみ目などは

強壮剤や血行を盛んにする漢方を使います。

症状別では・・・

・ものもらい・・・葛根湯、桂枝加黄耆湯、黄連解毒湯など。

・眼の充血・・・・桂枝茯苓丸、桃核承気湯など。

・ただれ目・・・・葛根湯、桂枝加黄耆湯、十味敗毒湯など。

・涙目・・・・・・小青龍湯、苓桂朮甘湯、五苓散、越婢加朮湯、当帰芍薬散など。

・仮性近視・・・・柴胡桂枝乾姜湯、補中益気湯、五苓散など。

・白内障、緑内障・八味地黄丸、苓桂朮甘湯、五苓散など。

眼疾患1 内臓のあらわれで・・・

眼は、内臓のあらわれで内臓の調子によって変わります。

内臓が強いと眼の輝きがありますが、内臓が衰弱してくると

潤んでトローンとしてきます。

眼の疾患を大きく分けて2通り。

眼の外側が悪いのか?内側が悪いのか?です。

眼の外側とは、充血、腫れ、痛み、ただれ、涙が出すぎるなど。

眼の内側とは、白内障、緑内障、視力低下、老眼、かすみなど。

外部の充血の場合は、赤いときと紫がかったどす黒い場合で見分けます。

赤い充血の場合は、外臓部でアレルギー反応を起こしています。

紫がかったどす黒い充血は、うっ血状態なので血行不良なので

血液のめぐりを良くしてあげればよいわけです。

次に内部の症状の場合は、臓器の働きが弱くなっているので

その臓器を強化してあげます。

虚弱体質7  臓器の虚弱に・・・

食べ物の好き嫌いや感情がどのような状態なのかで

どこの臓器が虚弱になっているかがわかります。

では、それぞれの臓器の虚弱に良く使われる漢方は・・・

・肝の虚・・・補中益気湯、柴胡桂枝乾姜湯、荊芥連翹湯、甘麦大棗湯など。

・心の虚・・・炙甘草湯、苓桂朮甘湯、沢瀉湯など。

・脾胃の虚・・六君子湯、安中散、平胃散など。

・肺の虚・・・麦門冬湯など。

・腎の虚・・・半夏厚朴湯、五苓散など。

このようにどの臓器が虚を補ってから

さらに次の症状を治すようにするこどか大切です。

病気になると、誰もが不安で心配です。

そのため氣が停滞するのと、最終的には腎が弱りますので、

まずは、半夏厚朴湯と建中湯類をベースに虚弱を治すようにしています。

虚弱体質6 感情がどのように・・・

感情が臓器の虚弱にどのように関係しているか?

怒りやイライラ、腹が立つというのは肝臓、胆嚢に関係しています。

昔から腹立ちを癇癪持ちといいましたが、腹が立ちやすい癇癪持ちは、

肝胆の弱りからきていることが多いです。

心臓が虚弱していると、喜び過ぎたり、笑ったりするものです。

胃腸が弱ってくると、いろいろなことを心配したり、考えたりします。

そして、悲しむ状態が続いてしまうと、肺、気管支を傷めます。

次にいろいろなことが怖くなる、臆病になるという恐れは、

腎が悪くなります。

食べ物の好き嫌いも参考になりますが、

その人の感情の状態がどのようになっているか?の方が

より一層漢方を選ぶときの決め手になります。

虚弱体質5 分泌状態・・・

分泌状態から虚弱臓器を調べることもあります。

・よく泣くようになった・・・肝の虚弱。

・よく汗が出る・・・・・・・心の虚弱。

・よくよだれが出る・・・・・胃の虚弱。

・よくなみだが出る・・・・・肺の虚弱。

・よくつばが出る・・・・・・腎の虚弱。

このように最近なんだか「よく○○がでる」となったら

臓器の弱りが関係していますので参考にしてください!

虚弱体質4 好き嫌いから・・・

食べ物の好き嫌いからどこの臓器が虚しているかを

判断するのも一つの方法です。

≪好きな味≫

・酸・すっぱいもの・・・肝、胆の衰弱。

・苦いもの・・・・・・・心、小腸の衰弱。

・甘いもの・・・・・・・脾、胃の衰弱。

・辛いもの・・・・・・・肺、気管支、大腸の衰弱。

・塩辛いもの・・・・・・腎系の衰弱。

このように好きな食べ物、よく食べる物から臓器の衰弱を

見分けることもできます。

しかし、本当にそれが好きなものなのかはわかりませんので

一つの判断材料として参考にしてみて下さい。

虚弱体質3  動悸でみると・・・

虚弱かどうか動悸でみてみると・・・

腹部のどこかに動悸がある人は、虚弱体質といえます。

≪動悸のでる場所≫

・臍上・・・・・肝臓、腎臓系の虚弱。

・臍中・・・・・脾・胃などの消化器系、腎系の虚弱。

・臍脇、下・・・腎の働きが虚しているとき。

・心臓と臍下・・心臓の虚弱。

このように虚弱かどうかは、汗、便、動悸などから判断の一つになります。

虚弱体質2  便で見ると・・・

虚弱体質を便から考えると・・・

まず下痢しやすい人は、脾(消化器)や腎が弱い人が多いです。

また下痢の反対の便秘に仮性便秘というものがあります。

仮性便秘は、大便を送り出す力が不足しているときに起こる便秘です。

それに対して実性便秘は、実際にお腹の中に宿便がある便秘です。

仮性便秘は肝臓や胃腸が弱い人に多いといわれていますが、

その便秘が仮性便秘か実性便秘か見分けは難しいものです。

では見分け方は?

「のぼせ」があるかどうかです。

仮性便秘は一週間ぐらい便秘をしていてものぼせを訴えません。

しかし、実性便秘の場合は、2~3日便が出ないとのぼせが出て

気持ち悪いという苦情を訴えます。

または、下剤をかけても苦情を訴えない人は実性便秘です。

補足ですが、虚弱な仮性便秘の場合は、便の出始めは硬く、

あとはゆるい便が出ます。

虚弱体質1 幼少のころから・・・

虚弱体質とは、もともとカラダが弱いということ。

私は、幼少のころから喘息でよく親が

「この子は、虚弱体質だから・・・」と言われていたので、

私は、自分は、虚弱体質なんだ!とことあるごとにそう思い込んでいました。

では、虚弱体質というと全部が虚弱?

それとも一部の臓器が弱い?

肝・心・脾・肺・腎のどれが虚弱なのかが問題です。

これも臓器や器官をカラダの中に入って実際に見れるわけではないので、

現れた不快症状から考えるしかありません。

では、虚弱体質の見分け方は・・・

汗かき体質の人は、比較的虚弱体質が多いようです。

この汗は、運動したときにでる汗とは別に、汗をかいた後に、

不快感、だるさになる汗です。

汗が出て、その後爽快感なのか、不快感なのかです。

不快感の場合は、病的で虚弱者が多いということです。

この虚弱体質という言葉は、いつもは元気なのに、

疲れていたり、ストレスによって虚弱になる場合もあるので

その場合は、虚弱体質とはいいません。

高血圧8 どの臓器から・・・

高血圧症の原因がどの臓器にあるかを見つけることが大切といいました。

では、それぞれの臓器でどのような漢方を使うか?

良く使われる漢方は・・・

・腎臓性・・・五苓散、当帰芍薬散(貧血、ホルモン)、八味地黄丸(ホルモン)など。

・心臓性・・・苓桂朮甘湯、三黄瀉心湯など。

・ホルモン分泌・・・桂枝茯苓丸、桃核承気湯、

・門脈の欝血・・・・桂枝茯苓丸、桃核承気湯に柴胡剤、加味逍遥散など。

・胃腸・・・・半夏瀉心湯、黄連湯、防風通聖散など。

・肝臓性・・・柴胡桂枝乾姜湯、柴胡加竜骨牡蠣湯、

大柴胡湯、茵陳蒿湯、茵陳五苓散など。

大まかに分けましたが、他にも高血圧症に効く漢方は、あります。

なかなか1処方では足りず、最低2処方の組み合わせが必要な場合もあります。