更年期障害4 どんなものを・・・

更年期障害という症状がでる人の共通点は?

どんな性格の人がでやすいか?

性格的には、心配性でせっかちな人が多いようです。

また、心配性で気にしやすいタイプと

なんでもきちんとしないと気が済まないタイプ。

何か言われたりすると、いつまでも潜在意識に残ってしまうタイプ。

それがホルモンバランスの変化に対応することができないときに

様々な症状が出てくるわけです。

次にどんな食べ物は?

パン、パスタ、ラーメン、うどんなどの麺、洋菓子など、

いわゆる小麦製品を好んで食べる人。

チョコレートなどの甘いものが好きな人。

果物好きの人が更年期障害が強くでています。

これらを食べているからなるのか、病気がこれらを欲するのかは

なんとも言えませんが、漢方を飲むようになると、

これらを積極的に食べなくなるから不思議なものです。

 

 

 

更年期障害3 なにから治すか・・・

更年期障害の症状を治す場合に何から手をつけるか?

その人によって異なりますが、順番があります。

まずは、1氣の流れを改善→2胃腸の冷え→3補血→血と水の流れを改善

というような順番を考えることが大切です。

なぜならば、氣が動かなければ血・水も動かない、胃腸の冷えがあれば

血は作らない、血がなければ水も回せないからです。

中でも見落としがちなのが氣と胃腸の冷え、これをないがしろにして、

いくら他の漢方を飲ませても時間ばかりかかるばかり、また飲食も大切です。

次回は、もともとの性格とどんなものを食べているか?

更年期障害2  原因は何かを・・・

ストレス、不安などの精神的要因が大きくかかわっているのも見逃せません。

まず、氣が滞りなく流れているか?

血と水が停滞していないか?を見ます。

この中でも血はとても大切で瘀血なのか血虚なのか、

それとも両方なのかを見極めなくてはいけません。

色白で虚弱体質の人は、両方の人がほとんど。

血液が足りている人の場合は、冷えのぼせがあります。

しかし、本人冷えは自覚がありますが、のぼせを自覚している人は少ないです。

中でも胃腸の冷えが原因の人がほとんど。

その結果として下半身の冷える、そして温かい氣が上に行く、

そして、更年期障害といわれる症状がでるという順番です。

更年期障害1 症状は・・・

更年期障害の症状は・・・

・ホットフラッシュ

・急に噴き出る汗

・胸騒ぎ(ザワザワ、どうしょう、どうしょう)

・動悸

・パニック

・肩こり、頭痛など

40代から50代の女性の嫌な症状です。

閉経や閉経を迎えるにあたりホルモンバランスが変化します。

そのホルモンバランスの変化にカラダが対応できないのが原因の一つ。

ホルモンバランスが崩れると、自律神経も乱れます。

上記のような症状は、自律神経系なので検査では表れません。

婦人病1 瘀血か血虚か・・・

婦人病は、女性特有の疾患です。

子宮卵巣系の疾患から更年期障害、PMSなど。

原因を大まかに分けると3つ。

・血虚

・瘀血

・血虚と瘀血の両方

血虚が原因の場合は、血液を造っていく生薬を使います。

当帰、芍薬、川芎、地黄=四物湯が有名です。

この四物湯をベースに当帰芍薬散、当帰建中湯、

加味逍遥散、十全大補湯という漢方があります。

次に瘀血が原因の場合は、桂枝茯苓丸を良く使います。

ところが瘀血と血虚の両方という場合もあるので注意が必要です。

さらに現代人は、脾(胃腸)が弱っている人も多いのでまた複雑になります。

まずは、脾を立て直してからでないといずれの漢方も効かないどころか、

胃腸障害を起こしてしまいます。

もうひとつストレスや精神不安も絡むので

まずどこから手を付けていくかも考えなくてはいけません。

咳7 まとめ

咳の場合、まず肺に熱があるかどうか?

または、肺が冷えているかどうか?を見ます。

その中で燥湿を見分けます。

まとめると・・・

肺熱の咳・・・燥熱→燥実熱→麻杏甘石湯

燥虚熱→麦門冬湯

湿熱→湿実熱→五虎湯、柴朴湯、清肺湯

湿虚熱→竹筎温胆湯

肺寒の咳・・・燥寒→燥実熱→麻黄湯

燥虚熱→麻黄附子細辛湯

湿寒→湿実寒→小青竜湯

→湿虚寒→苓甘味辛夏仁湯

風邪の初期の段階での咳は、肺寒の咳が多くこの段階で

うまく対処すればこじれることがありません。

こじれてくるとこれが難しく、早い段階で治すことが大切です。

こじれた場合は、柴胡桂枝湯や柴胡桂枝乾姜湯などを合わせることもあります。

咳6 分泌物が硬いとき 

最後は、肺の働きが弱っているときの咳。

肺の働きが弱っているのに養生せず、無理して働いて炎症を

引きおこし、それが腎まで及ぼしているような場合です。

腎が弱まると、ホルモンの分泌が弱まります。

続いて生理的水分が少なくなったり、足らなくなります。

すると、ホルモン分泌不足からくる、のぼせの咳がでます。

また、水不足から渇き、分泌物が粘ってきます。

その粘った分泌物にホコリなどがくっつき、痰は硬くなり、

外に排泄しづらく、そのために咳をしている場合です。

そんな時に使う麦門冬は、補陰薬、効能は・・・

・肺に潤いを与えて咳を止める。

・津液を生み、カラダを潤す。

・強心作用

・腸を潤し、便秘を治す。

高齢者や風邪をこじらし長引いてくると麦門冬剤を良く使います。

咳5 分泌物があるとき

肺に熱がある、または肺にヒスタミン中毒を発症すると、

炎症とともに熱と分泌物が出てきます。

この分泌物の状態によって漢方を選びます。

麻黄剤を使うのか紫蘇剤を使うのか決めます。

では、見極め方は?

分泌物が多くでて体力のある人にはヒスタミンを抑えるのに麻黄剤、

体力のない人、虚弱体質の人には、麻黄剤は、強すぎるので

ヒスタミンを発散させる紫蘇剤を使います。

紫蘇葉の効能は・・・

・発汗解表作用

・健胃、止嘔作用

・鎮咳、去痰、利水作用

・抗うつ、安胎作用

・魚介類の中毒を治すなど。

アレルギーによる咳によく紫蘇剤を使います。

最近の食を考えるとヒスタミン中毒による咳が増加しています。

その引き金は、風邪。

風邪は、万病の元とはよく言ったものです。

咳4 肺の亢進 

肺の炎症は、どの臓器と関係しているのか?

それは心臓。

肺の炎症を抑えたい場合、心臓の亢進を抑制すると

肺の炎症や亢進も抑えることが出来ます。

たとえば心臓喘息のような場合は、心臓の働きが亢進すると

喘息発作が起こります。

心臓の働き過ぎを抑えれば肺の咳が抑えられるのです。

こんな時には杏仁剤で心臓の働き過ぎを抑えます。

杏仁は、止咳平喘薬です。

・利水、鎮咳作用 (麻杏甘石湯、苓甘姜味辛夏仁湯、茯苓杏仁甘草湯)。

・腸に潤いを与えて便秘を治す(麻子仁丸)

・鎮痛作用(麻杏薏甘湯)

このように杏仁は、他の生薬と組んで様々な不調に使います。

たとえばよく使われる麻杏甘石湯は、麻黄、甘草、石膏と組んで

鎮咳、強心、利尿、アレルギー性の痔、気管支炎、百日咳などに使います。

特徴は、口喝、小便不利、のぼせ、煩悶にあるものの

アレルギー性疾患に良く使います。

 

咳3 肺の炎症と熱 

咳は気管支や咽喉で起こり、どの臓器に属するのか?

それは、肺。

肺に炎症や熱があり、咳がある場合には柴胡剤を使います。

柴胡は辛涼解表薬です。

では、どんな作用があるのか?

・消炎解熱

・鎮静沈痛

・升提作用(脱肛、子宮脱など)

・マラリア熱

使う時期は、少陽病のときで熱が激しい時・・・小柴胡湯、大柴胡湯、四逆散。

少し長引いているとき・・・柴胡加竜骨牡蠣湯。

汗っかきで体力が落ちている、または虚弱体質の人の咳

・・・柴胡桂枝湯、柴胡桂枝乾姜湯。

体質がはっきりしないときは柴胡桂枝乾姜湯→柴胡桂枝湯から始めます。

柴胡剤を咳に使うときには、他の咳に効く漢方の補助として使います。