春になるとめまいが起こりやすくなります。
当店でもめまいの漢方相談が増えます。
漢方の世界では、構成される生薬が少ないほど
激しい症状や急性期に使われ、逆に薬味が多いほど
症状が落ち着いた慢性期に使われると言われています。
激しいめまいや回転性のめまいによく使われるのが沢瀉湯。
沢瀉湯は、沢瀉に白朮の2味から構成されています。
それに対して4味からなる苓桂朮甘湯は、立ち上がったときに
グラッとくる立ちくらみや頭を動かすことができない頭痛や
光がまぶしくて目を開けてられないときにも使います。
激しいめまいのときに、沢瀉湯で効果がないときは、
茯苓沢瀉湯の代用として苓桂朮甘湯と合わせて使うこともあります。