黄耆建中湯  諸々の不足に・・・

小建中湯に黄耆を加えたもの。黄耆は、体表面(皮膚、筋肉)の氣を補います。

小建中湯は、内臓(主にお腹)の氣を補うものに、黄耆を加えることで表と裏、

両方の氣を補うことになります。

条文には、諸不足を補うとあり、氣だけでなく血、津液なども補います。

気力、体力がなく、汗が漏れ出やすく、腹痛、

下痢、便秘があったりしてお腹が張るものに使うとあります。

生薬

桂皮、大棗、芍薬、甘草、生姜、黄耆、以上6味。ときに(膠飴)

効能・効果

虚弱体質で疲労しやすいものの次の症状:

虚弱体質、病後の衰弱、ねあせ、筋肉の引きつり、蓄膿、中耳炎、止まらない咳、

息切れ、口喝、肺気腫、耳漏、乳腺炎など

当店では、ふくらはぎのひきつりに多く使い、腰痛などにもよく使います。

また、風邪が長引き、咳が止まらないものにも使うことがあります。

私もゴルフ、スキー、草刈の前後によく使います。

筋肉の疲労蓄積度が違うのがわかります。

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