黄芩湯  急性の下痢に・・・

黄芩は、抗炎症作用、毛細血管透過性抑制作用、IgE抗体生産抑制作用があります。

しかし、黄芩湯の場合、これらの薬理作用だけでは説明がつきません。

黄芩を中心としたひとつのチームとして考えた方がよいでしょう。

黄芩の他に芍薬、甘草、大棗の4味で構成されています。

効能・効果

さむけ、発熱、腹痛、みぞおちのつかえなどのいずれかを伴う次の症状:

下痢、胃腸カタル、急性腸炎、粘液便あるいは血便、急性虫垂炎など。

葛根湯の証も、発熱、悪寒して下痢する場合がありますが、葛根湯の場合は、

腹痛は少なく、しぶり腹にはならないのに対し、黄芩湯は、腹痛、悪寒があり

何度もトイレに行かなくてはならないような状態が続きます。

ノロ・ロタウイルスによる腸炎などにもよく効果を発揮します。