親指の付け根のしびれ 痛みもあり・・・

50代前半男性の左親指の付け根のしびれと痛み。

先日、奥さんの咳がすぐに止まったので来たとのこと。

コレステロールと糖尿の薬を服用中。

他の症状は、腰痛あり、無呼吸、いびき、汗かきやすい。

このことからすぐ漢方を思いつき2包飲んでもらうと、

5分もしないうちにしびれ軽減。

念のため、続命湯、温経湯を飲んでもらうと痛みも軽減。

とどめは、便が1日2~3出ることから柴胡剤を飲んでもらうと、

無味!

5分後、痛みは消失!

「えぇ~?うそみたい!」

・・・「うそでもいいですよね!治ったのだから。」

痛みが完全に治ったら今度は、無呼吸といびきを治すことに。

それを治す漢方は、解決済み。

これは、体質を変えていくので時間がかかりますが、

1か月もすれば良くなるはずです。(確信あり)

血尿(膀胱炎) 葛根湯が好きで・・・

60代後半女性の血尿(膀胱炎)の漢方相談。

紹介で来た人。

膀胱炎になり、血尿がでるという。

夕方になると熱っぽく、だるくなるという。(往来寒熱)

何かあると葛根湯が好きでよく飲んでいるという。

「膀胱炎になってからも葛根湯は飲んでいますか?」

・・・「膀胱炎にもよいと思って朝晩飲んでいます!」

「葛根湯は、飲まないでください!」

・・・「なんで?」

「葛根湯は、発汗作用があり、膀胱炎には使えないのです」

「発汗しすぎると、尿も濃くなり血尿が出やすくなるからです。」

腎盂炎、胆嚢炎、膀胱炎などは、深部に化膿菌が感染したときには、

往来寒熱(熱くなったり、寒くなったり)が出ることを説明。

猪苓湯とある漢方を1日3回1包づつ飲んでもらうこと3日。

翌日から、血尿は出なくなり、残尿感もなくなったとのこと。

葛根湯は、万能薬ではありませんので、葛根湯を飲んでおけば

大丈夫と思い込んでいる人は、気を付けてください!

動悸 血圧が上がって・・・

50代半ば女性の動悸の漢方相談。

しばらく漢方から離れていて1年ぶりに電話。

血圧が上がって、動悸が治まらないとのこと。

飲んだ漢方は、続命湯、苓桂朮甘湯、甘麦大棗湯、苓桂甘棗湯を飲んだとのこと。

(結構飲み散らかしてくれたなぁ~)

そこで炙甘草湯を飲んで20分後にある漢方を飲んでもらうことに。

いろいろな漢方を持って行ってくれているのでこんな時は、ありがたい!

1時間後、下の血圧が105だったのが、75に下がり、

動悸が治まったという。

また、漢方を再開してくれるといいのですが・・・

ベースになる漢方は、飲んでもらいたいものです。

せき 熱もあり・・・

40代半ば女性の熱と咳の漢方相談。

急に夜、寝床に着くと咳が出始め、翌朝37.5℃の熱。

すぐに病院へ行き、熱さましと咳止めをもらい帰宅。

すると、知り合いから、

「すぐにウエノさんに行きなさい!」と言われたので来たという。

(期待してくれてありがたいかぎり)

来店するなり、咳が止まらない様子。

新型コロナではないか?という不安があったが、(半夏厚朴湯の証あり)

4日ほどたって熱が下がらなかったら検査することになったという。

風邪を引くと、中耳炎や扁桃腺がはれ、高熱が出るという。

咳の感じは、空咳。

この咳は、楽勝と思い、ある漢方を2包飲んでもらうと。

ピタッと止まったので、確認のため15分話をしていると、

まったく咳は、出ない。

そこで仕上げに小柴胡湯を飲んでもらい、さらに15分様子をみることに。

そして、熱を測ってみると、36.5℃。

結局、トータル1時間、咳は、一回もせず。

早めに来てくれたので功を奏したわけです。

紹介で来てくれた人は、治して当たり前、治せないと紹介してくれた人に

申し訳ないので、プレッシャーがかかります。

(このプレッシャーがやりがいにもなっています。)

風邪の時は、時間との戦いです。

早めのご来店を!

ものもらいの痛み 疲れると・・・

50代半ば男性のものもらいの痛みの漢方相談。

疲れると、ものもらいが出来やすいとのこと。

来店当時、膿んで痛いということで桂枝加黄耆湯と

ある漢方を2包飲んでもらうと痛みが消失。

治ってからは、毎日、その漢方だけを1日1包飲んで1年。

先日、「あれ以来、一回もものもらいができてない。」

・・・「それ以外にカラダの変化はありませんか?」

「そういえば、風邪も引かなくなったみたい。」

・・・「首コリ、肩コリは?」

「そういえば、しばらくマッサージに行ってない。」

人は、一つのことに意識があると、ほかのことが改善していても

気が付かないものです。

コリや免疫力だけでなく、その他諸々のことにも効いているはずです。

 

動悸と息苦しさ 左肩甲骨の痛みが・・・

40代半ば男性の動悸と息苦しさの漢方相談。

その他の症状は、動悸がひどくなると、

左肩甲骨の痛みがでるという。

いつから?

新型コロナのニュースが出始めたことから症状がでたという。

(最近、心配性の人のこのような症状は、多くなってきた。)

不整脈もあるので心配だというので、半夏厚朴湯を一服。

飲めたものの反応なし。

「胸騒ぎはしますか?」・・・「胸のしめつけがあります。」

「ロープかワイヤーでしめつけられているようですか?」

・・・「いや、そういうのとも違います。」

「もしかして、前から胸を押されている感じ?」

・・・「そんな感じです。」

押さえつけられている症状によく使う漢方一服。

すると、「あれっ?息苦しさがなくなった!」

小便も遠く、便秘がちというところから、

仕上げに柴胡加竜骨牡蛎湯を飲んでもらうと、

「なんか眠くなってきた!」

やはり、夢をよくみて2~3時間おきに目が覚めるらしい。

不眠がかくれていたのです。

動悸と胸騒ぎ 新型コロナが心配で・・・

50代半ば女性の動悸と胸騒ぎの漢方相談。

東日本大震災のときから漢方を飲んでもらっている人。

根っからの心配性。

2011年のときも半夏厚朴湯で改善。

9年たった今でも同じで、今回の新型コロナのニュースを見るたびに、

心配になり、動悸と胸騒ぎ、そしてなんか咳が出そうという。

来店時も動悸と胸騒ぎがするというので、

よく使う漢方を飲んで10分後、

「なんか落ち着いた!」

現在は、半夏厚朴湯を朝1包にしていたのを、

治まるまで1日3包飲んでもらうことに。

1週間後、動悸と胸騒ぎの漢方は、1回飲んだだけで、

飲んでないという。

また、半夏厚朴湯を1日1包に戻すことに。

「この半夏厚朴湯はいつまで飲んだらいいの?」

・・・「おそらく一生飲んでおいたほうがいいですよ!」

「どうして?」

「心配性は、生まれつきで治らないからですよ!」

「半夏厚朴湯がまずくて飲めなくなるまで飲み続けてください!」

・・・「いや、これを飲まないなんて心配!」

「ほら!また言った、心配って!」・・・「あっ!」

三つ子の魂百まで・・・です。

じんましん 寒暖差で・・・

10才男子のじんましんの漢方相談。

来店時は、腕とお腹が真っ赤でかゆみも強いという。

まず、桂麻各半湯を飲んでもらい10分後、

赤みと腫れは少し改善したもののまだ痒みは、治まらない。

桂麻各半湯を飲んでもらうと、一気飲み。

その飲み方を見て、質問、「皮膚の表面が熱い感じがする?」

・・・「熱い!」(触ってみると確かに火照っている)

そこで、そんなときに使う漢方を飲んでもらうと、

「こっちのほうが飲みやすい!」と一言。

10分後、赤みと腫れ、そして熱感も消失してきたのがわかり、

「まだ痒い?」・・・「もう痒くない。」

食事の時も水をよく飲むとのこと。

ということは、ベースは、小柴胡湯?

実際に飲んでもらうと、「美味しくないけど飲める」

この子のベースは、小柴胡湯確定!

花粉症で目のふちがかゆくただれるというので1日1包飲んでもらうことに。

この子は、気温差にも敏感で炎症を起こしやすい体質ということです。

(中耳炎にもなりやすいとのこと)

チック症 まばたきと首振り

9歳男子のチック症の漢方相談。

症状は・・・

まばたきと首振り、いわゆる単純運動性チック。

首をふるせいもあって首が痛いという。

ゲームもよくするということで桂枝加竜骨牡蛎湯を1日1包

飲んでもらい様子をみることに。

1か月後、まばたきは減ったが、首振りは、治まらない。

そこでお父さんに質問、

「赤ちゃんのころ夜泣きはありましたか?」

・・・「よくありました!」

そこで夜泣きによく使う漢方を飲んでもらうと、

「こっちのほうが飲みやすい!」というので、

1日1包1か月試すことに。

1か月後、来店、まばたきも首振りもしなくなったとのこと。

一度漢方をやめてみて、また症状がでたら頓服で飲んでもらうことに。

その後、まったくでなくなったとのこと。

目の奥が重い いつもサングラスを・・・

30代前半女性の目の奥の重みの漢方相談。

目の奥がいつも重く車の運転のときには、

まぶしいのでいつもサングラスをかけている。

花粉症もあり、目もかゆいとのこと。

「冬、カラダのどこかかさついてかゆくなりますか?」

・・・「クリームぬっているから・・・」

(この時点である漢方で間違いなしと確信)

しかし、感情の起伏も激しそうなので、桂枝加竜骨牡蛎湯を飲んでもらうと、

「苦くてのみずらい!」(このはしゃぎぶりは小建中湯か!)

そして、実験開始、「蛍光灯を見てみて!」

とても眩しそうに目を細めたので、よく使う漢方を一服。

「これは、美味しい!」5分後、もう一度蛍光灯を見てもらうと、

「あれっ、うそ?」・・・「漢方は、嘘つきませんよ!目の奥の重みは?」

「重みがとれた!」(一件落着!)

すると、こんな質問が、「食べるとお腹がポッコリするのも治りますか?」

(ほら、来た!)

これも小建中湯で決まり。