胃痛 キリキリと・・・

30代前半女性の胃痛の漢方相談。

来店するなりトイレに駆け込む。

しばらく出てこないのでどうしたのかな?

すると、お母さんが「下痢みたいよ!」

そして、出てくるなりみぞおちを押さえているので、

「胃がおかしいの?」

・・・「胃がキリキリ痛いの!」

キリキリ?(ストレスが胃にくるようなタイプではないので)

「お昼食べ過ぎなかった?」

・・・「お肉食べ過ぎたみたい。」

「苦いけど我慢してこれ飲んで!」

(小建中湯と小柴胡湯があるので一応行っとかないと・・・)

一口飲むと、「おえっ!苦い!」

「とにかく飲んで!」

なんとか全部飲んでくれ、待つこと5分。

「胃の痛みはどう?」

・・・「あっ!痛くない!こんなに早く効くの?」

「はい、カラダは素直みたいですね!」

とつい一言多いのです・・・反省。

腰痛 仙骨からベルトラインの・・・

50代半ば男性立ち仕事の腰痛の漢方相談。

なんと8年ぶりの来店。

8年前息子さんを治してくれたので

今度は自分を治してもらいたくて来店したとのこと。

昨年12月から仙骨からベルトラインにかけての痛み。

指先をみるとささくれがあったのでまず温経湯を一服。

5分後、仙骨周りの痛みがとれたもののベルトラインが痛いという。

そこで質問、「目がかすむことはないですか?」

・・・「ずっと前から老眼でなんです。」

八味地黄丸を飲んでもらうと、体中が温かくなり、ベルトラインの痛みも楽に。

ところが、今度は、腎臓のあたりの筋肉が痛いという。

それも想定内、「この漢方が仕上げです。」といって飲んでもらうと。

・・・「味は、白湯を飲んでいるみたい!」

10分後、肩から背中にかけて重みが取れたとのこと。

それにしても私のことを頼りに遠方から来店してくれたことに感謝!

(頼りにされると一層尽くします!)

腰 1

便秘と腰痛 腸に便が溜まっていると・・・

便秘が原因の腰痛について。

便秘→腸が重くなる→骨盤にのしかかる→骨盤がゆがむ→腰痛。

左下腹部にS状結腸があります。

S状結腸は、便を溜めておく袋とも言われています。

ここに便が溜まりっぱなしになると、その重さで左足に体重がかかり、

骨盤が左側にねじれて、背骨の神経を圧迫します。

朝起きて便を出す前に左右の体重差をはかってみてください(2つの体重計を使う)。

そして、便が出た後、もう一度はかってみてください。

それでも左足重心の人は、S状結腸に便が溜まりやすく、

骨盤が左にねじれているということ。

とくにしぶり腹(1回で排泄できない)に多い傾向があります。

一度左右の体重をはかってどちら重心になっているか調べてみてください。

健康整体の授業後は、左右がそろってきます。

便秘解消法3 目指せモチリン排泄?

60代女性の便秘の話。

大黄甘草湯を飲んでいて他の漢方はいらないという人。

そんな人に排泄するまで食べないように言ったところ、

珍しく実践してくれました。

内容は・・・

朝は、液体もの(水、お茶、珈琲など)

昼、夜は、普通に食べたいもの。

ただし、夕方6時までに食べ終わり、それ以降は、一切口にしない。(空腹睡眠)

その結果1週間で便がでるようになり、大黄甘草湯は必要なし。

おまけに、体重が3キロも減。

夕方6時からよく昼12時まで18時間断食することで、

モチリンという消化管ホルモンがでるようになったということ。

ほとんどの人が胃大腸反射による排便です。

是非、ダイエットにもモチリン排泄を目指しましょう!

家計にも優しいですよ!

便秘解消法2 たくさん食べるほど・・・

排泄するまで食べない?

言い換えれば、排泄したら食べるようにする。

私たちの胃腸は、たくさん食べるほど疲弊します。

便秘の人は、胃腸か疲弊していると考えること。

いやいや、私、胃の不調や下痢もしたことないから元気

と反論する人もいます。

他の人と比べて食べてないという人も、便秘の人は、食べ過ぎ。

どういうことか?

その人の総エネルギー量に対して、消化に使われるエネルギー量が多く、

排泄するエネルギーが不足しているからです。

食べないことで消化エネルギーが使われない分、

排泄エネルギーに回せるからでるようになるのです。

それを食べて胃腸を疲れさせておきながら、

運動だの、食物繊維だの、便秘薬を飲めというのは、

本末転倒というものです。

成長期がとっくに終わっている人、お腹だけが成長期の人、

排泄するまで食べないようにしてみてください。

便秘解消法1 出るまで食べない? 

便秘解消には、まず便秘薬。

続いて食物繊維、乳製品、そして運動というのが常識。

(便秘に漢方は、まだ常識になっていないのが悲しい!)

私が考える便秘解消法は・・・

・空腹睡眠。

・下半身を鍛える。

・排泄するまで食べない。

空腹睡眠と下半身の筋肉を衰えないようにすることは、

体温を上げ、排泄能力を高めるためです。

最後の排泄するまで食べない?については明日・・・つづく。

肩甲骨の痛み 寝ていても・・・

50代前半女性の痛みの漢方相談。

痛みの場所は・・・

右肩甲骨の内側。

漢方覚えたてで肩甲骨の痛みが柴胡加竜骨牡蛎湯、

もしくは、桂枝加竜骨牡蛎湯でとれていたのが、

今回は、続命湯を入れても痛みがとれず、

夜も痛みで起きてしまうという。

そこで質問開始、

「痛みが出る前、よく寝られていた?」

・・・「仕事が忙しく、寝る時間がすくなかったかなあ~?」

「足はむくんでいない?」

・・・「もともと太いから!」(太いとは一言もいってないんだけどな~)

動悸はしないというが心臓の疲れが原因と考え、

むくみに使う漢方を一服。

5分後、「あっ!楽になってきたみたい」

「動悸の時もこの漢方を飲んでくださいね!」

「健康診断で心臓に要注意といわれました。」

・・・やっぱり。

そして、一言「だいたい漢方を覚えたと思ってたのに」

「そんな簡単に使いこなせないですよ!」

でも漢方を覚えようとする気持ちが偉い。

そんな人が増えることを期待します。

肩甲骨内側

開店記念日 12年が経ち・・・3/4

昨日3月3日は、開店記念日。

桐生からここ太田に移転しておかげさまで12年が経ちました。

人の年齢で12年違うと、ひとまわり違うといいます。

12年前も漢方相談に来られた人を“100%治す”という強い気持ちで

したが、今振り返ると漢方の腕は未熟だったことを反省しています。

できれば12年前、治すことができなかった人達にもう一度来ていただきたい。

少しはお役に立てるようになったと思います。

おそらく12年後も同じように思うことでしょう!

それほど漢方は、奥深く、一生かけてもこれでいい!ということはないでしょう!

しかし、100%に少しでも近づけるよう日々成長し、

精進いたしますので、これからもよろしくお願いします。

花粉症 鼻づまり・・・

高校1年生女子の花粉症の漢方相談。

お母さんが膝の痛みがとれたので

娘の花粉症を治してほしいと来店。

症状は・・・

・鼻水・くしゃみ

・鼻づまり

・のどのイガイガ

「目頭もかゆくなる?」

・・・「はい、今も少しかゆい。」

まず半夏厚朴湯を飲んでもらうと、かゆみは消える。

「今、ほかに辛い症状は何?」

・・・「今は鼻がつまっている」

のどがイガイガしているときに麻黄附子細辛湯をお母さんが

飲ませると効いたという。

今日も飲ませてきたとのこと。

それでも鼻がつまっているということは、のぼせがあると判断。

のぼせによく使う漢方を飲んでもらうと、

「お湯みたい!」

10分後、「あっ!鼻が通った!」

「ニキビにもいいので毎日飲んでね!」

・・・「ニキビにもいいんだ!」

やはり、気にしていたんだ。

男性更年期 カラダが震え・・・

40代半ば男性の更年期障害の漢方相談。

症状は・・・

・過呼吸、パニック(20代中ばから)

・お腹が痛くなると、カラダがふるえる。

・そうなると次に頭がモヤモヤして焦ってくる。

「今一番気になる症状は?」

・・・「最近、食べたものが動かなくお腹が空かない。」

まず胃苓湯を飲んでもらい胃を動かすことに。

10分後、胃が楽になったことを確認。

夕方顔が火照り、カラダが寒くなり震えるというので、

桂枝茯苓丸が飲めるかどうか確認すると、「白湯を飲んでいるよう」

最後に頭のモヤモヤ。

下痢もしやすいをヒントにある漢方を飲んでもらうこと10分。

「頭のモヤが何年かぶりにスッキリ、クリアになった!」

正しく自律神経失調症そのものだったのです。・・・喜んでくれて感謝!