体に不快な熱感を感じることを「ほてり」、
このほてりが顔になると「のぼせ」といいます。
風邪のときの発熱や入浴の後や興奮、動揺したときものぼせは起こります。
これは一過性で心配はいりません。
高血圧、更年期障害などでのぼせが長引くときは、漢方で治しやすい症状です。
原因としては、瘀血と氣の停滞があります。
瘀血の場合・・・女性ならば子宮卵巣系などの不調で血液循環がうまくいかなく、
肩こり、頭痛、イライラ、不眠などの症状を伴うことが多々あります。
氣の停滞・・・心配事や不安感、緊張感などのストレスで氣の巡りが悪くなり、
氣がのぼりっばなしで下に降りないためにのぼせます。
しかし、のぼせを実感している人は、わずかで、他の症状から
のぼせがあるかないかを判断しています。
漢方では、桂枝茯苓丸、桃核承気湯、苓桂甘棗湯、加味逍遥散、柴胡加竜骨牡蠣湯、
桂枝加竜骨牡蠣湯などを良く使います。
のぼせがある人は、夏は、シャワーで済ます人が多く湯船に入りたがりません。
ぬるま湯でよいのでお腹や下半身を湯船に浸かって良く温めてください。
冷たいものの食べ過ぎ、飲み過ぎで腸が冷えていると、かえってのぼせるからです。