床ずれ  我慢のない子供と・・・

手術が終わり、ギブスをつけられ入院生活が始まって1週間後のこと。

足が痛くて痛くて眠れない日々が続くのです。

栃木から付き添いで来てくれたおばあちゃんを困らせたのです。

丁度そのころ医院長がハワイに出かけていたため、看護婦さんに

足が痛い!と何度も訴えたので、

「この子は我慢が足りない子ね、痛いはずないじゃない!」

と見てもくれないのです。

ようやく医院長が帰ってきて、そのことを伝えると、

「すぐにギブスを開けて見ろ!」とその看護婦さんに言って開けてみたところ、

なんと!かかとが床ずれで腐っていたのです。

それを見て医院長は、「これは痛いだろう!なんと我慢強い子なんだ」と。

そして、我慢が足りないと言った看護婦さんも、「ほんとに我慢強い子!」と。

私は「足を動かさないように!」と看護婦さんに言われたので、

まっすぐにしたまま一度も動かさなかったわけです。

そのせいでかかとに血液が流れず、ズルむけに。

このときが、人間不信の始まりだったように思います。

また、このとき白衣の天使が白衣の悪魔に見えたのです。

権威ある人のいうことをあまり信じなくなったのは、

このときのことがあるからかもしれません。・・・自分の感覚を信じること!です。