入院生活で一番困ったのは、便が出なくなったことです。
寝たきりのままだったので、小便は尿瓶(しびん)ですることは、すぐに慣れましたが、
大便は、オマルでするのでお尻を持ち上げてもなかなか踏ん張れず、
寝たままするというのは、赤ちゃんの時以来なので便が出てこないのです。
もうひとつ便秘になった理由があります。
食事の時になると出たくなるから困りものでした。
ひとり部屋でなく6人ぐらい?の相部屋だったので、
臭いが部屋にこもってしまい、他の人に迷惑をかけたくなかったからです。
とうとう便秘になり、苦しくなって今度は、浣腸!
オマルで便をするだけでも恥ずかしいのに、お尻を突き出し、
看護婦さんに浣腸をしてもらうときの恥ずかしさといったらもうたまりません。
しかし、人間環境適用力があるもので、3週間もすると、もう慣れたもので
寝たままでも簡単にすることができるようになるから不思議なものです。
高齢になってから寝たきりになると便秘になるというのは、
足腰を使わず、寝たままだとお腹に力が入らず、便秘なるのは、うなずけます。
便秘の人は、足腰を使い、お腹と腰、脚の筋肉を
落とさないようにすることが大切です。