漢方では胃腸系のことを脾と呼んでいます。
木の根っこを人間のカラダにたとえると胃腸(脾)。
木に必要以上に水や栄養を与えると、根腐れを起こします。
人間も同じで根腐れをすると、あらゆる臓器に影響を与えます。
漢方の教科書に・・・
“脾の作用として生化・統血をつかさどる”といって、
血をつくり(生化)、血が脈の外へあふれるのを防ぐとあります。
またこんな言葉も・・・
“脾の華は、唇にあり、肌を満たし、口に開竅する”といいます。
このように脾の弱りが口の中、唇にでることもあります。(他のところもあり)
よって、唇の荒れに胃腸に効く漢方としてよく使われる小建中湯で
治ってしまう理由がここにあります。
今年の夏は、暑く湿度も高いので根腐れをしないようにしたいものです。