下痢と食養 冷たいものを・・・

下痢の原因を3つに分けると・・・

冷えによる場合

水分代謝が悪い場合

胃に熱を持つ場合(油ものの取りすぎなど)

ほかにはストレスが原因の場合も最近増えてきています。

下痢をしやすい人の多くは冷たいもの、生野菜などを控えます。

食養としては、下痢に良いのは梅干、ヤマイモ、長ネギなど。

・梅干・・・・強い抗菌作用と整腸作用

・ヤマイモ・・滋養強壮、消化促進、下痢止めの効能があります。

・長ネギ・・・カラダを温めて下痢を改善します。

漢方では、タイプによって変わりますが、人参湯、真武湯、

五苓散、半夏瀉心湯、甘草瀉心湯、四逆散などが良く使われます。

 

嘔吐と食養 吐けない場合は・・・

飲み過ぎ、食べ過ぎ、食あたりによる吐き気は、吐くことができれば

吐いてしまったほうが楽になります。

吐けないときは、ぬるい塩水を飲んで吐いてみてください!

吐くものがないのに吐き気が治まらない場合は、シャウガや梅干が適します。

ショウガをすりおろし、その汁を小さじ一杯、冷たい水に混ぜて

少しずつ飲むと、吐き気が治まります。

梅干は、そのまま食べてもよいし、食べたくないときは、

梅干を一個、1カップの水で、その水が半分になるまで煎じて、

冷やしてから飲みます。

吐き気があるときは、お湯を飲むとよけいに吐き気が増しますので、

漢方も冷たい水で飲むとよいでしょう!

漢方では、この時期は、五苓散が良く効きます。

手足が冷え、頭痛も伴うようであれば呉茱萸湯、

食べ過ぎ、飲み過ぎでみぞおちがつかえていれば半夏瀉心湯が適します。

二日酔いと食養 空腹で飲むと・・・

二日酔いを防ぐには、とにかく飲み過ぎないこと。

とわかってはいても飲み始めると楽しくなりついつい飲み過ぎてしまう私。

二日酔い対策として、空腹で飲まないこと。

空腹で飲むと、アルコールが急速に体内に吸収されるからです。

では、二日酔いになってしまったらどんな食材がよいか?

吐き気がある場合・・・

ショウガ、柿、ダイコン、梅肉など。

頭痛や動悸がする場合・・・

水をどんどん飲んでおしっこや汗で出すこと。

頭痛には、キュウリの塩もみがいいと言われています。

ただ、二日酔いになってしまったら何も口にしたくありません。

アルコールを飲んだあとは、必ず五苓散とお水を飲んでおきましょう。

それでも二日酔いになってしまったら、半夏瀉心湯、または黄連解毒湯と

五苓散を飲んで対処してみてください!

一番良いのは飲み過ぎないことです。・・・はい!気をつけます。

 

胃の不調と食養 胃腸が弱い場合は・・・

胃の不調の原因は・・・

・食べ過ぎ飲み過ぎ、

・冷え(エアコンや寒いところに長時間いた時)

・ストレスなど

・生まれつき胃腸虚弱

胃腸によい食べ物は・・・

・ダイコン

・ニンジン

・キャベツ

・ジャガイモなど

ダイコンにはジアスターゼという消化酵素が含まれていますので

消化不良を改善します。

ニンジンは、五臓を温め、血を補い胃腸を温める効果があります。

キャベツやジャガイモは、胃酸の分泌を抑え、胃粘膜の代謝を活発にします。

漢方では、タイプ別に六君子湯、補中益氣湯、人参湯、真武湯、平胃散、

安中散、甘草瀉心湯、半夏瀉心湯、四逆散などが使われます。

食欲不振の食養 3つの原因が・・・

食欲不振の原因は大きく分けて3つ。

・胃腸の冷え

・胃下垂

・胃内停水

ほかには、精神的ストレス、かぜ、肝臓病、腎臓病などもあります。

食欲不振のときには、水分や脂もの、香辛料、アルコール、

食物繊維の多いゴボウ、レンコン、タケノコ、

脂肪の多いナッツ類、天ぷら、フライなども食べないようにしましょう!

食欲がない時には、ヤマイモ、ニンジン、イチジク、ダイコンなどが

よく、また梅は整腸作用と食欲増進作用があり、

「医者いらずの果物」といわれています。

食べたくないときは食べないのが一番です。

胃腸薬を飲んで食べるのはお勧めできません。

食べたくなるまで待つのが早く解決します。

漢方でよくつかうのが人参湯、半夏瀉心湯、五苓散などが良く使われます。

咳・痰の食養法 甘いものの・・・

咳や痰が出ているときは、甘いもの、刺激物、サバ、カニ

エビ、タケノコ、もち米などは症状を悪化させるので避けましょう!

咳や痰によいのはダイコンとユリ根。

咳が出て喉がイガイガしているときに市販の飴を

なめて潤そうとする人がいますが、かえってのどの粘膜を

弱くして症状が長引きますので控えてください。

神経性緊張による咳には、シソがよいです。

生で食べても乾燥させた葉をせんじても効果があります。

神経性緊張による咳には半夏厚朴湯がよいでしょう。

半夏厚朴湯には、蘇葉(シソ)が生薬として入っています。

水っぽい痰がでる咳は、小青龍湯。

粘り気の痰が出る場合は、麻杏甘石湯。

痰が出なく乾いた咳には、麦門冬湯。

アレルギー体質を改善するには柴朴湯がよいでしょう。

いずれにしてもカロリーオーバーには気をつけましょう!

食養ではありませんが、私が小児喘息で苦しかったとき、

塩をフライパンで炒ってタオルにまき、

それを喉に巻くと呼吸が楽になったのを覚えています。

 

鼻水・鼻づまりと食養生 味の濃いもの・・・

鼻水、鼻づまりの原因は、おおまかに分けると3つ。

・かぜ

・アレルギー(花粉症など)

・副鼻腔炎

体質的なことを除けば、おもな原因は、カロリーオーバー。

甘いもの、味の濃いもの、油などの取りすぎ。

これらのものを食べてもカラダを動かして消費していれば

問題はありませんが、余った時に様々な炎症を起こしてしまうからです。

食養としては、ショウガ、長ネギなどです。

ショウガの成分であるジンゲロンは、血液循環を良くして発汗を促します。

長ネギは、白い部分に薬効があります。

とくに風邪の初期の鼻づまりに効果があります。

漢方では、鼻水のタイプ別にいろいろあります。

良く使うのが小青竜湯、麻黄附子細辛湯、麻黄湯、桂枝加黄耆湯などを使います。

 

のどの痛みと食養生 痛い時に・・・

のどが痛いときに、梨やダイコンが炎症を鎮めます。

梨は、中国では喉の痛みや咳止めとしても使われます。

ダイコンは、すりおろして汁にハチミツを混ぜても良いでしょう!

咳が出て喉が痛い時は、ギンナンやユリ根を煮詰めたスープがいいでしょう!

喉が痛いときに食べてはいけないものがあります。

アクの強いタケノコや山菜類、刺激物、カニ、エビなどです。

漢方では、喉がヒリヒリ、チクチクのときは、麻黄附子細辛湯。

炎症が起きているときは、桔梗石膏。

乾燥して、イガイガしているときは、麦門冬湯などがあります。

当店では、これらに風邪の漢方と組み合わせます。

組み合わせることで効き目がよくなるからです。

普段から風邪のときに自分によく効く漢方を見つけておくことです。

 

 

 

かぜの食養生 のどの潤いが・・・

のどの粘膜がいつも潤っていると風邪やインフルエンザなどの

ウイルスに感染しにくくなります。

【のどを潤す】

大根のおろし汁に少量のショウガを加えてお湯を注ぎます。

梨もすりおろし布で絞ってお湯を入れて飲みます。

【ゾクっときたら】

くず湯や長ネギとショウガの味噌汁もカラダを温め発汗させる作用があります。

【風邪の引きはじめの漢方】

汗が出ていて食欲がなければ桂枝湯、

汗が出づらい体質で食欲が落ちなければ葛根湯、麻黄湯。

これからの時期、汗もかきやすくなりますので、

まず桂枝湯とくず湯を飲んで様子をみることです。

その次の段階で何を飲むかを考えましょう!

 

2017年度6月  おしらせ・・・

今年は、例年より湿度が高いようです。

気温が高くなくても湿度が高いと

熱中症になりやすいので気をつけてください。

ダイエットしたい人は、そろそろ本気を出しましょう!

 

6月も、通常通り営業。

整体教室休み・・・なし。

補講・・・・・・・なし。

 

≪今月のことば≫

“明珠在掌(みょうじゆたなごころにあり)”

何が不満なの? もう宝をつかんでいるのに!   よしひろ

スケジュール17-6